眠れないというのは、人間にとって大きなストレスになるためなんとかすぐに解消したくて睡眠薬などに頼りがちになるが、ここは丁寧に気の流れを改善して解消したい。
- 早寝・早起きの規則正しい生活をする
- 筋肉運動や労働を十分に行う
- 就寝前の入浴
- 頭寒足熱が基本
- 房事
- ある程度、硬い布団を利用する
- 夏のクーラーの温度は25~26度、湿度 50%に設定する
とくに午前0時以降の睡眠は、眠りが浅くなり、よくない。
筋肉運動(労働)は、心地よい疲れを作り、入眠をよくする。また、体温を高めるので、寝つきがよくなる。
睡眠に入るときは、体温が下がる。よって、あらかじめ入浴で体温を上昇させておくと、体温低下が大きくなるので、入眠効果大となる。日ごろ、冷え性の人は、この体温の降下が少ないので、不眠症にかかりやすいのである。
頭に血が上った(充血) 状態では、脳細胞の興奮がつづき不眠症になる。よって、頭寒足熱を心がける。冷却枕や小豆そばがら入りの枕は、頭を冷やしてくれるし、冬は湯たんぽを入れて、「足熱」を図るとよい。足下を温める快眠グッズはこちら。
なお、頭の熱を下げるてっとり早い方法として、頭のテッペンの会(両耳を結んだ線と鼻から上に伸ばした線の交叉部) を、人差し指、中指、薬指で3~5秒押さえ、バッと放す、ということを数回くり返すというのがある。これだけで安眠できる人もいるので、このツボを押してみよう。
体を温めるし、脳からβエンドフィルンも分泌され、リラックスして、誘眠効果大。
布団が柔らかすぎると、体表とシーツが接触しすぎ、汗をかいたときに蒸発しにくいので、不快となり不眠になることがある。よって、やや硬い布団がよい。夏はござやタオルケットを敷くと汗の吸収を促すので、さらによい。
これらが不眠症の一般的対策である。しかし、昔ながらの民間療法として、
- きざみ生姜やネギを切って皿にのせ、枕元に置く生妻やネギの精油の芳香成分が、鼻から肺に入血液に吸収されて、脳に達し、鎮静・睡眠効果を発揮する。
- レタスをしっかり食べる
夕食で、レタスのサラダを食べるとよい。レタスは古代ギリシャ時代より、経験的に不眠症に効くことがわかっていたが、含有成分のラクチシンやラクッコピコリンが鎮静作用を有する。
、「不眠症」の専門医は、「肝臓の存在する右上腹部を温めると、催眠物質であるL-トリプトファンが血液中に増加し、熟眠効果がある」と発表している。
そういえば、生姜湿布を腹部に施すと、スヤスヤ、グーグーと眠ってしまう人が多いが、これで納得である。よって、生姜湿布や腹巻き、カイロで右上腹部を温めることも入眠効果大である。何もないときは、就寝する際、右の手のひらを右上腹部に当てるだけでも効果がある。
漢方医学では、肝臓は精神が宿るところと考える。「肝を冷やす」「肝だめし」という言葉から鑑みても、肝=精神(「気})ということがわかる。かんがよって、肝臓病にかかると、イライラすることがよくある。それは、肝の気の流れや血の流れが悪い状態であるともいえる。
右腹部の肝臓の位置を温め、肝臓の血の流れや気の流れをよくしてあげると、気を静め、不眠症がよくなる。