気の流れを改善することでうつ病を治した実際の症例

気の流れを改善することでうつ病を改善するでも紹介したようにうつ病を実際に漢方薬を中心とした気の流れを改善することで改善した症例の紹介です。

症例1

168cm、75 kgで色白で小太りのTさんは、東大出の秀才で、コンピュータ関係の仕事をしておられる。3年前の冬、風邪をこじらせ、抗生物質や解熱剤を3週間も服用した後、風邪の症状はよくなったが、何となく、体が重く、仕事の効率が上がらず、眠りが浅くなるという症状が出現。
しばらくするとよくなるだろうとたかをくくっていたが、徐々に悪化し、不安と焦燥感を覚えるようになっていった。

夏になり、あまりの暑さに、不快症状をビールでまぎらわし、オフィスでも家でも、ガンガン冷房をかけていたら、手足が硬くなったように動きにくくなり、四肢の関節の痛みや頭痛が出てきた。
仕事がつづけられなくなり、近くの病院を訪ねると、「仮面うつ病」との診断。

それから、精神安定剤、抑うつ剤、睡眠薬等の投与を受け、不快症状はとれてきたが、65kgだった体重が、わずか半年で75kgになり「すぐ疲れる= 根気がない」という症状が強くなり、漢方で何とかしたいとのこと。

診察すると、色白、小太りの体質である。体温も35度台。仕事場は乾燥するので、コーヒーを1日5~6杯飲むという。食べ物も、朝はパン、牛乳、サラダの冷食で、昼もスパゲティーかピザ、夜は不規則で帰宅したらドカ食いをする、とのこと。

腹診では、腹が冷たく振水音がする。「あなたのうつ病は、体の冷えが原因です。まず、コーヒーをやめ、生姜紅茶にすること。そして朝はご飯、みそ汁、納豆、ちりめんじゃこ、梅干しなどの和食にし、昼はそばにネギと七味唐辛子をうんとかけて食べること。
夕食も和食中心にし、食べすぎないこと」等を指導した。よく高血圧の薬(降圧剤)の副作用でうつ病になる人がいるが、血圧が下がり脳の血流が悪くなると、脳細胞の活動低下→うつになるわけだ。
高血圧の治療に使われる薬について

それに、この人の体の冷え=血行不順の大もとの原因である水を排泄するめ、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を処方した。
また、のどに違和感が存在するというので、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)も処方し、通勤は極力歩くようにすること、入浴やサウナに十分に時間をかけて入ることをすすめた。

うつ病になる人は、元来、生まじめな人が多いが、Tさんは忠実に実行され、3ヶ月で7kgもやせ、体温も36度台前半まで上昇。心身ともにすっきりとなり、精神安定剤と睡眠薬も不要になり、抗うつ剤を「念のため」ということで、従来の3分の1の量だけ服用するに至っている。

症例2

「私は膠原病やシューグレン、甲状腺機能低下症(橋本病)、関節リウマチ、低カリウム血症等で12年間、何種類もの化学薬品によって維持してきましたが、ただ痛みを一時的におさえこむだけで、年々立てなくなり、まだ38歳なのに先行きが不安で…しかたありませんでした。
しかも、ここ1~2年は気分が落ちこみ、このまま私の人生は終わるのではないかと不安と恐怖で暗い毎日を送っていました。

しかし、わらをもつかむ思いで体を温めるということに専念しました。わずか2ヶ月後の現在、本当にウソみたいに痛みがありません。そして、気分も明るくなれました。本当に心から感謝しています。もっと早くこの治療法に出会いたかったです。

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