食事は、肉・卵・牛乳などの動物性食品を避け、穀物や豆類などのWhole food(全体食)を主食にし、野菜と果物を存分に提供する、というもの。これらは、スイスの自然療法病院のや、メキシコのティファナにある、やはりガンを自然療法で治療している病院と、食事療法の概念は酷似している。
ここでは、ガン患者に対して、
- 休息を与え、安息の時間を提供する
- 患者を世間の雑念より遠ざける
- 精神と肉体の関係を理解させる
- セルフ・ヒーリング(自己治癒)を高める
ことを目的としている。
患者が何に対して、一番楽しみをもっているかを探りだし、その「気」持ちを助けてエネルギーを作り、自然治癒力の原動力とする。
つまり、食事や運動も、ガンの治療にとって大切ではあるが、その前に、肉体をコントロールしている「精神」=「気」を省察し、磨きあげることに主眼をおいている。
また、次他にもガンの医師には「ガン治療に一番大切なこと」として、
- 精神と肉体の関係を理解する
- 人間以上の「何か大きなもの」が存在することを悟り、畏敬の念をもつ
- 目標と目的をしっかり持つ
- 自分の人生は、自分で動かさなければならないという自覚をもつ
- 自分が周囲(人や神仏、自然) から理解されている、という感覚をもつを挙げ、「一番楽しいこと、うれしいこと」を思いながら、「大きく呼吸すること」が大切、
この呼吸=息は「生気」(生命を養うための気) を吸いこむことであり、「天の気」いきを吸いこんで「元気」を養うのに一番大切な術である。
漢方でも「気功」療法が存在するし、古今東西の医哲学で、呼吸法が重要視される所以でもある。息は宇宙、人体の原則にのっとり、吐くほうを重視する。
お腹から息を吐くつもりで横隔膜を上にあげながら、5秒かけてゆっくり吐き、今度はお腹に息を吸いこむつもりで、お腹を膨らませながら3秒で吸う。これを1日数回、l回に3~5分くり返すとよい。
「怒り、ストレス、不眠、薬物」などが免疫力を低下させてガン増殖に拍車をかけ、逆に「愛情、望み、瞑想、イメージ(想像= よいことを考えること)」が免疫力を高めて、ガンの発生を抑えることも大切だと考えている。
っまり、ガン治療においてさえ、「気」が大切なことがわかる。ガン患者に「生きがい療法」を施し、ガンと精神の関係を長年にわたり、研究しつつけてこられた先生は、ガン患者数名を、モンブランに連れていき、登頂に成功されたことであまりにも有名なドクターである。
いまは、ガン患者を大阪のなんばグランド花月劇場に連れていき、「笑う」ことで、NK細胞の活性を高めるという「治療」もなされている。
先生が書かれたものの中に「人間の体内では毎日3000個のガン細胞が発生しているが、ガンになる人とならない人がいるのは、NK細胞の活性の差にある」ということが書いてある。
そして「笑う。広い海、さわやかな潮風をイメージする… … 」など、「気持ちのよいイメージ」を1 回に15~20分、1 日数回抱くとNK細胞の活性が増し、ガンになりにくい、ともいっておられる。
確かに、漫才やコメディを見て3時間近く笑いつづけたガン患者のNK細胞の活性が著しく上昇する、という研究報告もある。
腹の底から笑う、いわゆる咲笑は、呼吸量が最大で4倍も大きくなり、酸素を存分に体内にとりこみ、血液中の二酸化炭素などの老廃物は排泄され、血液が浄化される。
また、横隔膜の運動が増すことにより、腹部内臓諸器官の血行がよくなり、その働きが促進される。脳からはβ1エンドルフィン(脳内麻薬) が分泌され、うつ的気分がとれ、幸せ気分になれる。
「気」を滞らせる、気をうっ積させることが、病気の原因になることはまちがいないしこうした事実より、NK細胞の活性の低い人は、「気」が開けない、「気」を出せない、つまり「気」の滞りのある人であり、
- 「こうあらねばならない」という「気」が強く、融通がきかない、生まじめな人
- 自分の本当の気持ちを表わさず、常に心の中に抑えこんでいる人
- ルールや社会的習慣に忠実で、決められたことを、他人に任せず、自分でやりとげようとする人とされている。
- 常にケセラ・セラ=何とかなるさ、の気持ちをもつこと
- 1日の終わりには、悪いことはなるべく思いださず、よいこと、楽しいことだけを思いだすようにすること
- 嫌なことは日記につけること。するとスーツと「うつ気」が消えることが多い
よって、NK細胞の活性を高めるためには、次のようなことが大切である。
なお、世界で初めてストレス学説を打ち立てられたカナダのセリエ博士は、自分自身のガンを、精神療法ほかの自然治療力で治されたことでも有名である。
セリエ博士は「ストレスを解消させるのに一番大切なことは、西洋人には稀薄な、東洋人時有の感謝の気持ちをもつこと」と結論づけておられる。
「うつ気」をとり、「気」を体内に充讐せ、精神的疾患の予防・改善をするには、じゆういつ「感謝の心」が大切なのかもしれない。