血液の流れを妨げる 要因 はこれ!ドロドロ血のチェックと改善策を紹介します。血液の流れ(血流)を妨げる主な要因は、生活習慣や体の状態に深く関わっています。
特に重要な要因として、以下の点が挙げられます。
血液の流れを妨げる 要因 はこれ!
1. 血液の状態に関わる要因(ドロドロ血液)
- 水分不足(脱水)
- 血液中の水分が減少すると、血液の粘度が高まり、ドロドロになって流れにくくなります。今さら聞けないミネラルウォーターの知識
- 乱れた食生活
- 糖質や脂質の多い食事(動物性脂肪、揚げ物、甘いもの、ファストフードなど)は、血液中のコレステロールや中性脂肪、ブドウ糖を増やし、血液をドロドロにして血管に負担をかけます。
- 過剰な塩分摂取も、血管を収縮させて血流を悪化させ、血圧の上昇につながります。
- 喫煙
- 血管に悪影響を与え、動脈硬化を進行させたり、血液が血管にたまりやすくなります。
- 高血圧・脂質異常症・高血糖(糖尿病)
- これらは動脈硬化を招き、血管を硬く狭くすることで血流を悪化させます。
2. 血管の働きに関わる要因
- 運動不足
- 筋肉の収縮による血液を心臓へ押し戻す「ポンプ機能(筋ポンプ作用)」が低下し、血流が滞りやすくなります。
- 長時間同じ姿勢でいることも血行不良を招きます。
- ストレスや不規則な生活
- ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、交感神経が優位になることで血管が収縮し、血流が悪くなります。
- 体の冷えや寒さ
- 外気温が低いと体温を保つために血管が収縮し、手足など末端の血流が悪くなります。
3. その他
- 加齢
- 年齢とともに血管の弾力性が失われ(動脈硬化が進行)、血流が悪化しやすくなります。
- 毛細血管も減少する傾向があります。
- きつい衣類や靴
- 体を締めつける服装(ガードルなど)やハイヒール・きつい靴は、血管を圧迫して血流を妨げることがあります。
これらの要因の多くは、日々の生活習慣と密接に関連しています。血流をスムーズに保つためには、適度な運動、バランスの取れた食生活、十分な水分補給、ストレス管理、体を冷やさないことなどが大切です。
我々の血液には、食べ物や水からタンパク質、脂肪、糖分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が胃腸を通して供給され、肺からは酸素が吸入されます。また、骨髄からは赤血球、白血球、血小板などの有形成分が、内分泌臓器からはさまざまなホルモンが作られ、血液の成分になります。
血液は、こうした栄養成分や水、酸素、白血球、免疫物質、ホルモンを抱えながら、四六時中全身を巡回し、60兆個の細胞に栄養を送り届けています。
そして、各細胞が生活(代謝)した結果の老廃物(尿素窒素、クレアチニン、尿酸など)や、古くなった細胞が崩れて溶出してきた酵素(GOT、GPT、アミラーゼなど)を受け取り、腎臓から排出しています。ですので、血液は全身の臓器や細胞の生殺与奪の権利を握っているといえます。
そのため、血液の流れが悪くなる(瘀血=血の滞り)と、全身の細胞に栄養不足や酸素不足が起き、細胞の代謝が乱れて病気が起こってきます。
瘀血の原因は以下の通りです。
- 冷えや水の滞り
- 気の滞りストレスによって血液中のコレステロール、中性脂肪、赤血球、尿酸、フィブリノーゲンが増加し、血がドロドロになることがあります。
- 運動不足マイカーの普及や交通の発達、洗濯機や電気掃除機の普及などにより、現代人はあまり肉体労働(運動)をしなくなりました。その結果、筋肉による体熱産出量も減り、体を冷やし、老廃物の燃焼が悪くなり、血行も悪くなります。
- 食べ過ぎ「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」といわれますが、食べすぎると血液中のコレステロール、中性脂肪、血糖などの栄養物質が過剰になります。その結果、高脂血症や動脈硬化、心筋梗塞・脳梗塞、高血糖などが起き、血管の中はドロドロとなり、血液の流れが悪くなります。また、乳酸、ピルビン酸、尿酸などの老廃物も増加し、血の滞りに拍車をかけます。
食べ物の問題としては「食い違い」もあります。人間の社会には「栄養学」という学問があります。人間の細胞はタンパク質でできているので、動物性タンパク質をしっかり食べなければならないという考え方です。しかし、陸上動物の中で最大の6000kgもある象も、草しか食べませんし、乳を供給してくれる牛も主に草を食べます。彼らは草食用の平らな歯しか持っていないからです。
逆にライオンやトラは草を食べません。肉食用の尖った歯しか持っていないからです。このように、動物の食性は歯の形で規定されています。
人間の歯は32本のうち20本(62.5%)が穀物用の臼歯、8本(25%)が野菜や果物をかじる門歯、4本(12.5%)が魚や肉を食べる犬歯で、動物食用の歯は1割ほどしかありません。それにもかかわらず、北方に移動して農耕や果物の採取がままならず、仕方なく狩猟を行ったヨーロッパ人の作り上げた食習慣に基づく栄養学を、農耕民族である日本人に押しつけたことが、ここ数十年で日本人の死因が欧米化してきた原因の一つです。
日本人に多かった脳出血は激減し、欧米人に多い脳血栓や脳梗塞が増加しました。さらに、がんも子宮頸がんや胃がんといった日本型のがんが減り、肺、大腸、乳・卵巣・子宮体、前立腺、膵臓などの欧米型のがんが増加しました。血栓が多くなったことは、日本人の血液の流れが滞っていることの何よりの証拠です。