毒抜きで健康

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現代人がストレスまみれから病気になる理由

現代日本人、とくに、30歳以下の人は、体温が人類の平均体温の36.5度 ある人はほとんどおらずに、ほとんどが陰性体質である。

これで、現代日本に、うつ病、自殺、ノイローゼ、自律神経失調症などの陰性病(気の滞り) が蔓延している理由となっている。

陽性体質の人は、1割もいない。もっと塩、みそ、醤油、明太子など、陽性食品をしっかり食べなければならないのだ。蛇足かもしれないが、毎年、増加の一途をたどっている不登校児も、ほとんどが低体温であるという。

よって、午前中に気力、体力がなく、学校に行きたくても行けない。それが何回かつづき不登校児になっていくのだそうだ。また、気温の一番高くなる真夏は、心身ともに好調になるのであるが、このときは夏休みなので、せっかくのやる気もあだ花になる。

こう考えると、「気」の滞りを改善し、全身に「気」を充溢させるには、熱が必要ということになる。存分な「気」を作りだすには、やはり陽性の食べ物が必要ということにる。

逆にいうと、現代人の「気」の滞りの原因は、「冷え」ということになる。30歳以下の人で人類の平均体温の36.5度ある人はむしろまれで、ほとんどの人がそれ以下で、35度台という人も多い。

その原因として、運動不足(体熱の50%近くは、筋肉より産出) や都会のストレスによる血流不足も考えられるが、何といっても最大の原因は食べ物にある。

南方産の食べ物の摂取過多、ビタミンがあるとして多食する生野菜のサラダ、栄養があるとして好き嫌いにかかわらず飲む牛乳、甘い物、化学調味料、不必要にとりすぎる水分など。

こうしたものはすべて体を冷やす。こうした体温の低下が、気の滞り=精神神経疾患と関連して述べられることは西洋医学ではないが、ここにこそ本当の原因があると思われる。
では以下に、気の流れをよくして、精神疾患をはじめとする病気に対処する対処方法である。

気の流れをよくしてうつ病を治す

気の流れを改善して治す病気・症状

この2つのタイプの体質は病気も異なる

その昔から満月の夜には、交通事故、夫婦げんか、刃傷沙汰、発狂する人、自殺する人が多いという統計がある。これは、月から放たれるあの青白い光が、人間の「気」(精神9をおかしくするという理由だと言われている。

このことから、気の滞り=気の病を解決するため\には、病気や人間だけを診ても、十分でないことがわかる。

心電図、筋電図、脳波という検査があることを考えれば、人間の心臓、筋肉、脳は、電気現象で働いていることがわかる。しかし、この3 つの臓器に限らず、人間を構成している細胞はすべて、プラスとマイナスよりなる電気によって働いているのだ。

漢方には、有名な陰陽論がある。森羅万象すべての宇宙の物体は、人間も含めて、陰と陽により成りたっていると考える。

「陽」とは、太陽、夏、昼など暖かく乾燥しており、「陰」とは、月、冬、夜のように、「冷え」の性質をもつ。雨(水) にぬれると冷えるが、その道も真で、「冷え」は湿気をもたらすと考え、水(湿) は、陰の属性である。また、陽は引きしまり(縮)、陰はダラリとのびて、力のない状態(拡) という特徴もある。

陽の色は、赤・黒・橙・黄の暖色で、陰の色は、青・自・緑など冷色である。体質でいうと、たいてい男は陽で、女は陰だ。
男でも、「ずんぐりむっくり、赤ら顔の高血圧のおじさん」と表現される人は、陽が強い。

陽性体質の人は、ひと言でいうと、筋肉が発達している人。人間の体温の50% 近くは筋肉で作られるのだから、陽性体質の人は体が温かく、活動的である。また、血色もよい。胃腸や声帯も筋肉でできているのだから、陽性体質の人は、胃腸の働きもよく(食欲があり)、声も太くて張りがある。

陰性体質の人は、色白で、水太りで筋肉が少ないので、体温が低く、動作も遅く、顔色も悪い。胃腸の働きもよくないので、食欲不振や便秘・下痢に陥りやすく、声も小さくかつ張りがない。体温が低く、赤みが少ないので、貧血(赤血球が少ない)や白髪になりやすい。

女性は、ほとんど陰性体質であるし、男性でも、色白で長身、髪の毛が多く、白髪になりやすい人は、陰性である。

陽性体質の人は、食欲旺盛で元気いっぱい、ほがらかで人にも好かれて、よい人生を送るが、栄養過剰、老廃物過剰、熱加剰で、高血圧、心筋梗塞、欧米型のガンなどでバタリと倒れ、短命に終わることが多い。日本の力士が長生きしないことを考えるとよくわかる。

逆に陰性体質の人は、冷えと水と痛みの病気で悩む。低血圧、胃炎、ルギー、リウマチ、神経痛など、死ぬような病気ではないのだが、不定愁訴があり、慢性的に悩みながらも、わりと長生きする。

うつ病、ノイローゼ(神経症)、自律神経失調症、自殺など、精神疾患=気の滞りの病気は、この陰の状態で発症する病気である。

よって、「陰の病気」に対しては、筋肉を動かし(散歩やスポーツ)、入浴やサウナ、カラオケ、趣味に打ちこむ、瞑想、何かに情熱を燃やすなどして、体を温める必要がある。

また、日ごろ、口にする食べ物も重要になってくる。現代医学、栄養学ではいわないが、漢方では、体を温める食べ物と冷やす食べ物を厳然として区別している。
ひと言でいうと、体を温める陽性食品は、ナトリウム(Na)の多い食べ物で、代表が塩である。体を冷やす食べ物は、カリウム(K)の多い食べ物で、その代表が酢である。

もう少し一般的に解説すると、「体を温める食べ物」は、北方産物(塩ザケ、そば、リンゴ、サクランボ、ブドウ、プルーンなど)、塩辛いもの(塩、みそ、醤油、明太子、佃煮、漬け物など)、牛乳以外の動物性食品(肉、卵、チーズ、魚、魚介など)、根菜類(ゴボウ、人参、レンコンなど)、赤・黒・橙・草色の外観の食べ物(紅茶、海藻、小豆、黒豆、納豆など)となる。

「体を冷やす食べ物」は、南方産物(バナナ、パイナップル、ミカン、レモン、メロン、トマト、キュウリ、スイカ、カレー(インド原産)、コーヒー( エチオピア原産)、緑茶(インド原産) など)、水っぽいもの(水、酢、牛乳、ビール、ウィスキー、コーラ、ジュースなど)、葉菜類(柔らかく、うすくて広がり、青白い色)、(青) 白い食べ物(白砂糖、自パン、化学調味料、化学薬品など)…ということになる。

体を冷やしも温めもしない陰陽の相なかばした間性の食品が、玄米、黒パン(玄麦)、トウモロコシ、芋類、豆類、雑穀(アワ、キビ、ヒエ ) など人類が主食にしてきた、外観が黄〜うす茶色の食べ物である。

間性食品は、陽性体質の人も、陰性体質の人も、いつ、どこで食べてもよい。よって、主食になり得たわけだ。
陰性体質の人は、陽性の食べ物と間性の食べ物をしっかり食べ、陽性体質の人は、陰性の食べ物と問性の食べ物をしっかり食べれば、健康になるし、それぞれの病気を治す大きな原動力になる。陽性の人が、陽性食品を、陰性の人が陰性食品を食べすぎると、病気が悪化する。

  • 陽性の人
    男性、とくに禿頭、暑がりで血圧高め、筋力があり活発、便秘がち
  • 陰性の人
    女性、男性でも白髪、冷え性、低血圧、下痢(または便秘)、体力ない、朝弱く、よいっ張り

かかりやすい病気

  • 陽性の人
    高血圧、脳卒中、心筋梗塞、便秘、欧米型ガン(肺、大腸など)、糖尿病、痛風など
  • 陰性の人
    低血圧、貧血、胃炎、潰瘍、胃ガン、 アレルギー、リウマチ、痛みの病気、うつ病、精神病、自殺、むくみ、膠原病、バセドゥ病

食べ物

  • 陽性食品
    北方産の物(固い食べ物)、赤、黒、橙、黄色のもの、塩、みそ、しょうゆ、明太子、根菜(ゴボウ、人参、レンコン、生姜、山芋)、黒っぼいもの(紅茶、海藻、小豆、黒豆)、日本酒、赤ワイン、梅酒、お湯割りのウイスキー
  • 陰性食品
    南方産の物(柔らかい、水っぽい食べ物)、青、自、緑色のもの水、ウィスキー、コーラ、ジュース、南方産(バナナ、パイン、ミカン、レモン、メロン、トマト、キュウリ、スイカ、カレー、コーヒー、緑茶)、白いもの(白砂糖、白パン、化学調味料、化学薬品)

「気の滞り」が引き起こすこれだけの危険な症状

体を巡る大切な「気」の働きにもあるように気が体内の「血」や「水」を動かす力になっており、生命に対する生殺与奪の権利をもっているものといえる。

ストレスをはじめ、飲食の誤り(過多、質の悪さ)、冷えや外傷、病原菌など外から侵入した「邪」等によって、気の流れが邪魔された状態が「気の滞り」である。
このときこそ「何となくスッキリしない、重い」と感じることが多いが、具体的には「体のあちこちが張ったように痛む」とか「胃が重い」「胃が張る」「腹部膨満感」「胸がつかえる」などの身体症状で表われることが多い。

気の滞り」が長引くと、気の量の不足や気の働きの低下を招き、動悸、息切れ、めそまい、冷え…などの不定愁訴に食欲不振、消化不良がともない、体重減少をきたし、汗(冷や汗)をかきやすくなり、風邪をよくひき、ひどくなると、失禁や出血傾向(皮下出血)などを起こしたりもする。

なぜなら「気」は命維持のための原動力だから、あらゆる身体的症状が発現してもおかしくないのだ。以下の疾患も、実は気の滞りにより招来されたものなのである

のどの不調
「のどに何かつまっている感じで、吐こうにも吐けず、飲みこもうとしても飲みこめない」という症状は、「気の滞り」の典型的な症状で、漢方でも、梅核気(梅干しの種子がのどにつまった感じ)といい、西洋医学でもヒステリー球ということがある。「気の滞り」が原因なので、西洋医学的にいうと、うつ病、神経症(ノイローゼ)、ヒステリーなどのときに見られる典型的な症状といってよい。
この梅核気があるときは、やたらと咳払いをしたくなるし、ガンではないかと不安になつたり、種々のとりこし苦労をしてしまうことが多い。
漢方では、こうした梅核気のある病気には病名が何であれ、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を処方するとよく効く。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)はシソの葉と生姜を中心に茯苓と厚朴よりなる。

シソの葉と生姜は、「気を開く」つまり「気の滞り」を改善する作用があるとして、「気の病」の妙薬として重宝されてきた。

ただし、この梅核気があり、鼻やのどの炎症疾患(慢性副鼻腔炎・上咽頭炎) やガン(喉頭ガン、咽頭ガン、食道ガン)、甲状腺の病気が存在することもある。
よって、梅核気がある人は一応、耳鼻科の先生に診てもらう必要がある。そこで異常なしといわれたら、うつ病、神経症(ノイローゼ)、ヒステリーなどの病気が考えられるので、心療内科や神経科を訪れ、カウンセリングや抗不安剤などの処方をしてもらうとよい。

ただし、軽いなら、医師か薬剤師に相談のうえ、半夏厚朴湯を処方してもい、生姜湯などで改善できる場合もある。
漢方薬を使わないぐらいの軽症であれば脂肪燃焼がアップし、太りにくくなる蒸し生姜のダイエット効果(実際データも合わせて)にあるように蒸し生姜でもいいかもしれません。生姜は熱を加えることによって、ショウガオールが飛躍的に高まる性質があるので火を通してから食べるとより効果的です。

うつ
西洋医学的には、「知・情・意の働きの低下」が起こり、気分が落ちこみ、意欲がなくなる状態をいう。症状は

  • 憂鬱
  • 食欲や性欲の低下
  • 不眠・早朝覚醒
  • 自信の喪失(出社拒否)
  • 動作がのろく、口数も少なくなり、仕事の処理能力が低下し、うっかりミスが増える
  • 朝方とくに不調(朝は新聞も読みたくない)、夕方、ややよくなる
  • 自分自身を必要以上に責める

という症状が表われることが多い。よって、周りの人々の励ましは、自責の念を強めて、自殺に追いやることもある。
こうした、精神症状は前面に出てこず、むしろ、頭痛、倦怠感、食欲不振、胃腸の不快感、心臓のドキドキ、息苦しさなどの身体症状が主症状として出てくる状態を仮面うつ病(精神症状が隠されたという意味) という。よって、精神疾患とは気づかず、内科を次から次へと受診して歩く、ドクター・ショッピングをくり返す人もいる。

うつ病の原因は、精神伝達物質である脳のセロトニンの分泌低下が原因とされている。しかし、東洋医学的にいうと、「うつ病」は「気の滞り」から起こる典型的な病態であるので、身体症状が出てくるのは当たり前なのである。なぜなら、「気」は、人体のすべての生命活動に関与するエネルギー源なのだから。なお、最近は、季節うつ病(冬季うつ病)なる言葉をよく耳にする。

これは、「毎年10月下旬から2月ごろまでの寒い時期に、気分が落ちこみ、意欲が低下し、頭痛や微熱がつづいたりするが、3月になると徐々によくなり、夏は心身ともに絶好調」という病気である。

雪が多く寒さが厳しい北国に患者が多いという傾向があるというので、日照時間が短いことが原因ではないかということがわかり、今では光療法が行われ、奏功している。これは、20Wの蛍光灯を3本並べたライトボックスを作り、1分間に4~5秒光源を見つめることを最低30分つづけるというものである。80%以上の人に効果が認められている。

神経症
不安神経症、強迫神経症、ヒステリーなど、主として精神的な原因で生ずる神経機能の障害をいう。

  • (不安神経症
    電車内や会社での会議中などに、突然、心臓がドキドキしたり、ひどくなると、冷や汗やめまいを感じたり、このまま死ぬのではないかという不安に襲われるなど、派手な症状が出現する。予防や治療には、精神安定剤がよく効く。
    不安障害についてはこちら
  • 強迫神経症
    「自分の意志に反して、ある観念・思考・行動が起こり、それに対して不安感や不快感をもつ状態」と定義されている。何か物をさわると細菌で汚染されていると思いこみ、何回も手洗いをするとか、病院の検査で「異常なし」という診断結果をもらっても、「重大な病気が隠れているのでは? 」と思いこんで、何回も検査をくり返す…という強迫観念にとりつかれた状態をいう。
    強迫性障害についてはこちら。
  • ヒステリー
    ヒステリー は子宮を意味するギリシャ語からきた言葉。子宮が原因の病気と考えられていたわけである。子宮は女性にはあるが男性にはない。したがって、ヒステリーが女性に多く見られるのもうなずける。ヒステリー患者は未熟で小児的人格をもっている人が多いといわれる。フロイトはヒステリーを「無意識な病気への逃避」といっている。欲求不満がいろいろな精神症状、身体症状に転換されたのがヒステリーである、ととらえたのである。

    ヒステリーは実に多彩な症状を呈する。歩行困難などの運動麻痔、手足のふるえ、仮面様顔貌、失声、味覚・喚覚の障害、嘔吐、下痢、呼吸困難…その症状は患者の数だけあるといってもいいほどで、すべて演技的であるのが特徴である。

    フロイトによれば、ヒステリーにはセックスが大きな要素として働いているのがほとんどであり、性的欲求不満にとらわれた女性の人格が未熟で小児的であった場合に、ヒステリーとなってさまざまな症状を発するという。ヒステリー弓はその典型かもしれない。

    ヒステリー症状が起こつたとき、乳房の激しい痛み(乳房痛)や下腹部を圧迫するような激しい痛み(卵巣痛)をともなうことが多く、これらの性的器官の痛みが、性的欲求不満を表現しているように思われる。

    乳ガンや子宮ガン、卵巣ガンは夫との不仲、夫の浮気などが誘因となって発生することもある、という研究があるが、ヒステリーに乳房痛や卵巣痛がともなうところを

不眠症
不眠症には、神経衰弱や脳充血、脳炎などの脳の病気や、コーヒーやお茶のカフェインなどで大脳の興奮性が異常に高まって起こる一次性不眠症と、大脳の興奮性は高まってはいないが、かゆみ、暑さ、寒さ、頻尿などの「刺激」のため、眠れない二次性不眠症がある。
年齢とともに、だんだん、寝つきが悪くなるのが自然現象でもある。睡眠時間、就寝時間で表わされる睡眠効果は、10代で97% 、40代で94% 、50代で91% 、70代になると70%というから、年齢とともに、寝つくまでの時間がかかったり、睡眠中の覚醒が多くなる、ということを表わしている。

慢性疲労症候群
慢性疲労症候群の定義は、「生活に著しい支障をきたすような強い疲労感を主症状とし、少なくとも6ヶ月以上継続するか、緩解と再発をくり返すもの」である。

日曜出勤も辞さないほどのワーカホリックで、ストレスが多く、教育水準が高く、まじめで融通のきかない30歳以上のビジネスマンに多い、とされている。

症状は、「微熱」「のどの痛みや頭痛、筋肉痛や移動性の関節痛」「頸部から腋窩のまリンパ節の腫れ」「全身倦怠感」などをともなうので、「風邪」と誤診されることも多い。しかし、長くつづくと原因不明の筋力低下が表われたり、歩行困難や食べ物のえん下(飲み下し) 困難が出現し、単なる「風邪」とは違うことが、本人にもわかってくる。

その他、以下のような精神症状が出現してくる。

「睡眠の異常(過眠、不眠)」「思考力や集中力の低下」「うつ状態」「健忘(忘れっぽい)」「興奮」「しゅう明(まぶしい)」などである。

西洋医学ではストレスや疲労が原因で起こるウィルス性の病気で、真因は不明とされているが、漢方医学的には、これこそ「人体すべての生命活動に関与するエネルギー源」である「気」が滞り、その結果、「気」の働きが低下した病気と考えられる。慢性疲労症候群の症状は「気」「血」「水」の「滞り」よりきている。よって、次のように対処するとよい。

  1. 朝はニンジン・リンゴジュース+生姜紅茶、昼はそば、夜は陽性食品を中心とした和食という基本食を守る。
  2. 少々だるくても、できる範囲でウォーキングや軽い運動をして、その後入浴して発汗し、ゆっくり休むというメリハリのある生活をする。
  3. 生姜紅茶、生姜湯、シソの葉加生姜湯のうち、「おいしい」と感じるものを、1日3杯以上愛飲する。
ガン
C型性格という性格の人は、ガンになりやすいという。C型のCは、cancer=ガンより来ている。「人と争うことを嫌い、自分の思っていることを表面に出そうとせず、とくに怒りを抑えがちで忍耐強く、常に人との調和を考え、社会の規範に従順な、人に好かれるいい人」がC型性格の持ち主である。
終始憂うつそうにしている女性は、楽天的な女性よりガンにかかりやすい」と言われ、「幸せな人はガンにかからない」と言われる。
ネズミの実験では「隔離」して「さびしさ」というストレスを与えると、その隔離の頻度に比例して「ガンにかかりやすくなる」ことを証明している。

このように「気」持ちがあの難敵のガンの予後や治療にも大きく影響することがわかり、精神免疫学という学問の分野が台頭するきっかけになった。

ある試験で、再発した乳ガン患者75人の病状を1年間追跡したところ、6人が死亡した。残りの生存患者は「医師に対する訴えが多く手のかかる患者ばかり」だったという。

つまり、「気をとじこめてしまう(気うつ) 人」より、「気をどんどん外面に出す人」4のほうが、ガンと闘うNK細胞の活性が活発になる、ということ。このように、「気」を滞らせる人は、血の流れも滞り、ガン腫というかたまりをも作ることがわかる。ガンは「気の滞り」の最終産物であろうが、日ごろ、体が重い、体が張る、筋肉が硬い、胃腸の膨満感があるなどの症状も、「気」の滞りからきていることが多い。

ガンに強い人 ガンに弱い人
ガンなんかに負けない!という闘争心を燃やす
怒り・恐怖・不安などを家族・友人にうち明けずに感情を抑えて1人で悩む
医師にガン宣告された時、「俺はこんなに健康なのに、誤診じやないか、あいつはヤプ医者だ」というくらいに気概のある人
医師にガン宣告された時、がいたん「絶望・落胆し、家にこもって社会生活を拒否する」傾向のある人
不安、不眠、治療に対する疑問や結果を、医師や看護師にことある毎に訴え、手のかかる人
医師や看護師に対して、礼儀正しく、常に謙虚、抗ガン剤や放射線療法の副作用にもじっと耐える、「患者の模範」と医療者側からは思われる人
気功、断食、高ビタミン療法、漠方など、少しでもよいといわれる代替療法を徹底的にやろうとする人
医師がすすめるオーソドックスな現代医学的治療法を素直に受け入れ、疑問、質問があっても決して尋ねようとしない、従順な人
入院しても、外出や外泊をしょっちゅうしたがるタイプ
医師・看護師の指示に従順に従い、「ご気分はいかがですか」と尋ねられると、よくはなくても「大分、よくなってます」などという優等生タイプ
自律神経失調症
私たちの手足や目、口などの筋肉は、自分の意志によって、動かしたり止めたりできるが、心臓や胃腸の動きをはじめ、発汗や血圧などは、意のままに調節することはできない。

つまり、心臓、血管、胃腸、肺、汗腺等々の器官は、自律神経という、我々の意志に従わない神経によって調節されている。自律神経は、緊張の神経ともいわれる交感神経と、リラックスの神経といわれる副交感神経からなり、この両神経がちょうど馬の手綱のごとく、お互いに括抗しあって、それぞれの器官を調節している。昼は交感神経がよく働くし、夜は副交感神経の作用が強い。

よって昼間や興奮・緊張したときには交感神経が優位になり、脈拍も血圧も上がることがわかるし、夕方から夜にかけては、副交感神経の作用が強くなるので、胃腸の働きがよくなり、食欲が増進することもわかる。夜は、心臓の働きが抑制されるので、心不全の人は、夜に動悸、息切れ、むくみなどの心不全の症状が悪化する。また、夜は、ぜんそく気管支が収縮するので、喘息が悪化する。
要するに、昼間は交感神経が働き、活動がしやすいような生理状態になっているし、逆に、夜は副交感神経が働き、リラックスして食欲を増し、体を休め、次の日の活力を蓄えるようにできているのである。こうした自律神経の、つまり交感神経と副交感神経の括抗のバランスが崩れると、発汗異常、動悸・息切れ、胸部圧迫感、血圧上昇などの循環器症状、食欲不振、胃部膨満感、便秘・下痢などの消化器症状のほか、めまい、耳鳴り、ふるえ、不眠、頭痛、疲労感など、実に多彩な症状が表われてくる。これが、自律神経失調症である。もちろん、心臓、肺、胃腸などの各臓器には、器質的な変化は存在していない。

自殺
昔から、自殺の多い国というのは、ハンガリー、フィンランド、スウェーデンなど北欧で、ノイタリアなど南欧は少ないという傾向があった。主要国の人口10万人当たりの自殺者の数を、統計的に見ると

  • ハンガリー/32.6人
  • フィンランド/23.4人
  • オーストラリア/19.4人
  • フランス/18人
  • デンマーク/14.4人
  • スウェーデン/13.9人
  • ドイツ/13.1人
  • アメリカ/11.3人
  • イタリア/7.8人
  • イギリス/7.5人

となっている。そして、日本の自殺者は人口10万人に対して24.8人と、ハンガリーについで世界第2位である。増加の原因として、不況による会社の倒産、リストラをはじめ、過労などが原因に挙げられている。しかし、自殺の原因は、

  • 健康問題
  • 経済生活問題
  • 家庭問題
  • 男女問題
  • 学校問題
  • 不詳

となっている。遺書なしで自殺してしまう人が多く6割以上を占めている。

自殺する人は、うつ病かうつ状態になっていると言われる。「小学校から大学、それに社会生活にいたるまで、順風満帆で、挫折のない生活を送った人が、不況によるリストラや会社倒産などの憂き目にあうと、窮地を乗りこえた経験がないため、うつになり、自殺に走る」というのが一般的に考えられている自殺の要因である。

自殺の原因を考えるとき現代人のストレスについて目を背けてはいけない。複雑なようで非常に原因はシンプルなことが多い。
うつの初期状態、うつ様症状の時に眠れるように対策することが大切でこのとき、セロトアルファなどの力を借りるのも賢明。不眠がある程度続いたらすぐに対策したほうがいい。

体を巡る大切な「気」の働き

「気」のつく言葉はかなり多い。空気、電気に始まり、「元気」「やる気」「気をもむ」「気を入れる」「気を引く」「気に病む」「気にかかる」「気を悪くする」「どうする気?」など、数えあげたらキリがないほど存在することに「気」がつく。

もともと「気」は「実体がない、見えないが、働きはあるもの」と定義されている。死ぬ直前の人と直後の人を比べても、よほどの失血死でない限り、体内での物量的変化はないはずである。

しかし、死人の心臓は止まり、血液の流れや呼吸も止まり、もちろん、表情もなくなる。つまり、死の直前と直後の違いは、「気」の存否といえるのである。

この「気」は漢方医学では、生まれながらにして親から受けついだ「先天の気」と、生後、自分自身の生命活動の中から作りだした「後天の気」から成っていると考える。

「後天の気」には、肺の呼吸により、鼻を通して体内にとりいれて作りだされた「天の気」と、飲食物として口から胃腸に入り、消化吸収されて作りだされた「地の気」がある。

この気は、ヒポクラテス時代の古代ギリシャ医学の「プネウマ」と、その定義が酷似している。

この「天の気」と「地の気」、それに先天の気があわさったものが「元気」(臭気)といわれ、人体のすべての生命活動に関与するエネルギー源とされる。つまり、

  • 血液や水分、酸素などすべての栄養物質を全身の器官・組織に運搬するカの源
  • 空気や食べ物から体に必要なものをとりだし、体内で利用できるようにする力の源

体を温めて、体熱を維持して健康を守り、病気の体外からの侵入を阻止したりする作用をになっており、生命維持の根源的な力というべきものである。

つまり、気が体内の「血」や「水」を動かす力になっており、生命に対する生殺与奪の権利をもっているものといえる。

この「気」の流れに異常をきたすと「血」や「水」の異常をきたすことは、容易に想像できる。

また、逆に「血の滞り」は「気の滞り」を生むし、「水の滞り」が「気の滞り」を生むこともある。「水の滞り」が「血の滞り」の原因にもなるというふうに、「気」「血」「水」は互いに関連しているのである。

今、すぐに余分な水分を排出する8つの方法 5症例の紹介(水毒改善例)

ここでは、体内の余分な水分を排出する方法をあげる。次のうち、継続できるものを1つでも生活にとり入れていくとよい。

  1. ゆで小豆や赤飯を多用する(小豆のサポニンが、利尿作用に優れているため)
    ゆで小豆の作り方は、小豆50gを洗い、水600ccを入れた鍋に入れて、小豆が軟らかくなるまで、約30分煮つめてできあがり。汁だけ飲んでも豆と一緒に食べても可。
  2. 生姜湯、生姜紅茶で発汗と利尿を促す
  3. 日常的にごぼう、にんじん、れんこん、ヤマイモなどの根菜類を食べる
    ごぼうの含有成分のイヌリンや山芋には、腎機能をよくし、排尿を促す作用がある。
  4. スイカ糖を食べる
  5. ニラ、ニンニク、ネギ、タマネギなどを食べる。こうしたアリウム属の野菜や七味唐辛子のカブサイシンには、発汗・利尿作用があるので大いに利用する
  6. 労働やスポーツを十分にやり、筋肉を動かす。余分な水分を消費するし、腎臓の血流もよくして、排尿も促進、さらに、発汗も促す
  7. 入浴、サウナ俗にいそしむ。さらに、生姜風呂、塩風呂などで体を温めると、発汗作用が強力なので、水分がよく出ていく。

症例1「原因不明の発作も、水毒をとれば解決」

「冷」「水」「痛」の三角関係でご説明したように、「冷え」と「水」には密接な関係がある。

35歳の主婦で中肉中背、これまで、健康には自信をもっていたが、6月の梅雨寒のある日、自宅で午後のお茶を飲んでいる最中、突然、めまいがし、天井や壁がグルグルと回るのを感じた。同時に、耳鳴りと吐き気を強く感じ、ほとんど動けなくなった。

家族の手を借り、ベッドまで行くのがやっとで、それから丸2日間は同様の症状がつづいた。近くのお医者さんに往診を頼み、診察後、点滴をしてもらい、やっと3日目にべッドから起きあがれるようになった。お医者さんからは「たぶん、メニエール症候群と思われるが、脳腫瘍や脳梗塞などの病気の可能性を否定するためにも、1度、脳のCTとMRI検査を受けるように」と、いわれた。

検査の結果は、脳には異常なく、メニエール症候群だったとの診断が出された。「メニエール症候群の原因は何ですか」と尋ねても、「疲れが原因で起こることが多いので、きっと、あなたも疲れていたのでしょう」と、いとも簡単にいわれただけだった。

その後、半年はいつもと同じように健康に過ごしていたが、ある日の夕方、買い物から帰り一息いれるためにお茶を飲んでいたところ、突然、動悸が始まり、息苦しくなった。

脈をとってみると、すごい速さで打っており、しかも、ときどき、脈がとんでいる。このまま死んでしまうのではないかという恐怖感さえあった。ちょうど居合わせた中学生の娘さんに救急車を呼んでもらい病院へ行き入院、胸部レントゲン写真、心電図、血液検査、尿検査などをやってもらったが、「何の異常もない」とのこと。

症状も治まり、翌日には、退院できたが、また同様の症状が起こるのではないかと不安で不安で、外出もままならないという日がつづいていた。ちょうどそのころ、「漢方薬で何か予防する方法はないのか?」と考えていた。

漢方専門薬局の薬剤師が症状を聞いてすぐ、「あなたは、水やお茶を毎日かなりお飲みになるでしょう」と尋ねると、「どうしてわかるの」という顔をして「はい」と答えた。
「最近、体が冷えると感じませんか」と尋ねると、「3年前まではママさんバレーをやり、運動していたのですが、最近は、子供の受験勉強のためにスポーツもやめ、1日じゅう家にいることが多くなり、ここ2~3年、足や腰の冷えを感じるようになり、夕方になると足がむくむことがよくあります」と答えた。

「あなたの不整脈や頻脈の発作、それに、めまい、耳鳴りなどをともなうメニエール症候群は、漢方でいう水毒です。内耳のかたつむり管に存在する、平衡感覚を司っているリンパ液(水分)が多くなりすぎますと、平衡の調節がうまくいかず、めまいを生じますし、内耳の水分で、耳閉感や耳鳴りが生じます。」と説明を受けた。
このとき、吐き気や嘔吐があったのは、胃液という水分を捨てて、少しでも水毒を改善しようとする反応だったのだ。

このメニエール症候群の発作が梅雨時に起こったのも、この考えからすれば納得できるはずです。外気の湿度が高いと、体内の水分の発散が妨げられ、いつもと同じように水分をとっていても、体内は水分過剰、つまり水寿が生ずるのです。」と説明されると、「そういえば、めまいや耳鳴りがよくなる前日から、お小水がびっくりするほどたくさん出るようになりました。発作の前は、確かに尿の回数、量ともに少なかったようです。」と、水毒の意味を理解したようだった。

「不整脈や頻脈があり、心電図で異常のないときは、やはり漢方では水毒ととらえます。水分が体内にたくさん貯留していると、体を冷やし、種々の病気を起こしてくる原因になりますので、体としては、新陳代謝をよくして、早く水を使ったり、体外へ排泄したりしようとする。一番てっとり早い方法が、脈拍を増加させること、つまり頻脈なのです。すると当然、心臓に負担がきて不整脈も生じます。あなたの不整脈や頻脈は安静時に起こったし、メニエール症候群の発作も、安静時に起きたはずです。外出時や体を動かしているときは、筋肉を動かしており、筋肉が水分を使ってくれていますし、熟も産出して体が温かいので、こんな水毒症状は起きません。もし、頻脈や不整脈が、心臓が悪くて起こるのでしたら、体を動かしているときこそ心臓に負担がかかるのですから、外出時や労働時に起こるはずです。」と説明されると、表情がだんだん明るくなり、ここ2~3年、体をあまり動かさないのに水分をとりすぎていたこと、下肢、腰が冷えてもくつ下をはかずに過ごしたことなどが、体を冷やす原因になったことに気づいた。

食事

  1. 余分な水分を摂らない
  2. 生姜紅茶、生姜湯やクズ粉を入れたものを1日に2~3回のみ、利尿を促す
  3. 小豆は、利尿作用が強力なので、玄米(または白米)に、小豆を1~2割入れて赤飯にして食べる。ほかに、ゆで小豆を常用すると、利尿作用が強力で、水毒を改善するのによい。
  4. 夏は、利尿作用の強力なスイカに自然塩をふりかけて食べるとよい。なお、夏の間に、スイカ糖を作り、冷凍庫に保存し、適宜利用する。
  5. 食事は、生野菜、果物、緑茶、コーヒー、牛乳、ビールなど水分の多い陰性食品は避け、根菜類、魚介類、赤ワインなど体を温める陽性食品をしっかり食べる。

入浴など

  1. 生姜風呂などにより、体を温めて発汗を図る。サウナや温泉旅行んどは機会があれば、積極的に参加すること。
  2. 散歩、ラジオ体挽、ダンベル運動などをはじめ、機会があればスポーツをやり、筋肉での水分の利用や発汗を促すようにする。
  3. 万一、めまい、耳鳴り、動悸、息切れ、不整脈、頻脈などの発作が起きても、「たかが水毒」だと信じて気持ちを落ちつけること。
  4. 茯苓や白朮などの利尿作用を有する成分と、血行をよくする桂皮を含んだ苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、水毒よりくる、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、不安、不眠、ノイローゼによく効くので、しばらく服用する。

以上のことを心がけて毎日を送っていて、以後、5年経った今も、1回も発作は起こらず、健康そのものの生活を送っている。

症例2「高脂血症が生活療法で改善」

150cm45kgのやせ型、40歳代の主婦が検診を受けたところ、赤血球、白血球、肝機能、腎機能などにまったく異常はないが、血液中のコレステロールと中性脂肪が高い(高脂血症)という結果が出た。

担当の医師から「あなたは、肉、卵、バター、ハム、マヨネーズなどの欧米食が大好きなんでしょう」といわれたので、「私は小さいころから和食が好きで、肉の脂を見ただけで吐き気がしますし、牛乳を飲むと下痢をしますので、これまでほとんど口にしたことがありません」というと、「それでは、あなたは便秘体質ですか?」といわれたとのこと。

毎日、肝臓で合成されるコレステロールは、胆汁とともに腸に排泄され、大便で排泄されるのが、便秘をすると捨てられるべきコレステロールが腸から血液のほうに吸収されて、血中のコレステロールが上昇するので、便秘が高脂血症の原因になることが多い。

しかし、「私は下痢症で、食べすぎ、脂っこいもののとりすぎ、牛乳などですぐ下痢をします」と答えると、医師は首をかしげ、「それでは、あなたの高脂血症は、遺伝的な家族性の高脂血症でしょう。兄弟、親、子供さんらと一緒に精密検査を一度してみましょう」との答えが返ってきた。

少し水分の多い食べ物を食べても下痢をしてしまう。トマトやコーヒーでも下痢をするという下痢症なのだ。となると、自然医学的には、答えは簡単。
「カマドに石炭を、また、ストーブに石油を入れ火をつけると、石炭や石油は燃えますね。でも、火をつけなかったり、せっかく火をつけても、水をかけた㈱ら燃えずに石炭や石油が残りますね。体のエネルギー源になっているのは、コレステロールや中性脂肪なんです。つまり、石炭や石油にあたるものです。冷え性ということは、こうした燃料があっても、十分に火で燃やしていないために、燃料が残っている状態なんですよ。それが高脂血症です。」と医師がいうと、不安そうだった顔がみるみる納得の表情に変わった。そして、

  • 水、お茶、コーヒー、コーラ、ジュースなど、体を冷やす水分をとりすぎないこと
  • 毎朝、毎夕に生姜湯を1~2杯ずつ服用すること
  • みそ汁、醤油、明太子、ちりめんじゃこ、など塩の漉い食べ物も十分にとること
  • 毎日、散歩すること
  • 風呂には十分に長く入り、できれば、自然塩を浴槽に入れて、保温を高めること

などを実行したところ、半年後には270mg/dlあったコレステロールが210mg/dlに、300mg/dl あった中性脂肪が160mg/dlに減少し、下痢もしなくなり、大変快調になった。

症例3「総合病院で解消しなかったむくみのとりかた」

実年齢よりもかなり若く見える65歳になる女性の症例。こちらの女性は、今も現役で会社も経営されているのだが、疲れがたまったり、寝不足がつづくと顔、手、下肢がむくみ、便秘になって、体が重く、心身ともにスッキリしない症状。

近所の総合病院で受診して検査をしてもらっても、心臓、腎臓ともに正常で、血液中のタンパク質も十分にあり、むくみの原因は見つからないとのことだった。
血圧は、110/70mmHG、と年齢にしては低く、朝方も何かやる気がでずに、昼から夕方にかけて元気が出る、とのことで、いわゆる低血圧症である。体温も平均が36度と低い。これは、つまり、新陳代謝が悪いのである。

冷えると水の代謝つまり水分を排泄する力が弱くなるので、どうしても体に水がたまる。そこで生活習慣の注意事項をまとめ、それを実行してもらうことにした。

  • シャワーですませていた入浴を、毎日、ゆっくり湯船に入って体を温める。
  • サウナに週2~3回入ること(サウナに入った後は、これまでもむくみもとれ、スッキリしていたという)。
  • 生野菜、果物、サラダ、酢のものなど、体を冷やす食べ物の摂取は極力さけ、むしろ、塩のきいたみそ汁、漬け物、明太子、ちりめんじゃこなどもほしいときはしっかりとり、体を温めること
  • 朝の散歩は欠かさずやること(1日20~30分)
  • 下腹部や背部の腎臓のある位置には、保温をする器具(カイロや温湿布など)をあてること

などを守っていると、尿の回数も1回の量も増え、よほどのことがない限り、むくむことがなくなった。

症例4「薬が効かなかった肝炎が回復」

10年前に職場の健康診断でGPT60とやや高値なので、病院で受診するようにいわれ、大学病院に通院するようになり、6年前にC型肝炎という診断がくだされた45歳の男性。

側湾症による腰痛もあり、とにかく、良質の高タンパクをとり、食後1時間は右を下にして休み、日ごろの生活も安静を守るよう指導され、いわれるとおりの生活療法をしたが、何となく体の流れが悪いような感じで、体が重く不調で、GPTも60~90 の間を推移して、一向によくなる気配がない。

2年前に「インターフェロン療法」をすすめられ1ヶ月入院し、その後、外来でさらに1ヶ月の通院、インターフェロンの注射を受けた。
治療中は全身倦怠感、脱毛、発熱、うつ状態など種々の症状が出たが、それに耐えた結果、GPTも30以内になり、主治医からももう「大丈夫」といわれ大喜びをしたのもつかの間、約1ヶ月後にはGPTが何と1000にも上昇してしまった。

主治医からは「リバウンド」といわれ、強力ミノファーゲンCの注射を以後ずっと1日おきに1年以上も続けた。それでもGPTが150くらいと一向に正常になる気配がない。

C型肝炎の一般の経過は慢性肝炎→肝硬変→肝ガンといわれているし、このままでは将来が不安、ということで別の治療を模索。

問診により、とくに目立つ自覚症状はないが、10年前に患った腎臓結石のために、毎日、無理して大量の水分を摂取しているよう。
人間にとって水は、生命にとっても一番大切なものではある。しかし、漢方では「水毒」という概念があり、余分な水分は、体を冷やし、体内のすべての液体( =血液、リンパ液、胆汁、尿など)の流れを悪くし、いろいろな障害を作りだすと考える。「冷→水→痛」の関係より、余分な水分は、冷えをつくり、痛みの原因にもなる。

症例6「水分を流し出す基本食だけで健康をとり戻すことができた」

日ごろはスポーツマンで、年齢よりも若く見られ、すこぶる元気であるが、「今年の夏、ビールを飲みすぎ、下痢をした。その後、胃腸の調子が悪く、食欲はあるのに、腹の中のガスのため、あまり食べられない、ゴロゴロと腹鳴がする、ときどきものすごい腹痛が襲ってくる、という60歳男性の症例。
ガスコンという薬を処方されたが、同様の症状が2週間以上もつづいている。

ビールの飲みすぎで、腸を冷やし、腸内細菌のバランスの乱れ(善玉菌の減少、悪玉菌の増加) が生じた結果なので、まず、よくかんで少食にし、梅番茶を朝、昼、夕の3回、食前に飲用してもらうことにした。すると、2日目ごろより腹鳴がなくなり、腹痛も消失し、スッキリした便が出て食欲も湧いてきた。1週間ですっかり元の健康体に戻って、以後、大の生姜ファンになった。
毎日、みそ汁には生姜をきざんで入れ、冷や奴を食べるときも、おろし生姜を使う。

冬の冷えには「金時しょうが」を使って便秘を解消にもあるように、便秘解消効果にも生姜はおすすめだ。

医者が口にしない検査値の意味

肝機能検査である、GOT、GPT、LDH、LAP、ALPと同じ項に必ずγGTPという検査項目がある。正常範囲が60以内であるが、人間ドックや健康診断で、この値が0を超えようものなら、すぐ「酒飲み」の烙印が押される。
検査結果を説明するドクターが、γGTPの高い人を前に「あなたは、アルコールのとりすぎだから、今後控えないと、そのうちにGOT、GPTも上昇し、アルコール性肝炎や脂肪肝になり、何年後かには肝硬変になりますよ」と脅かすと、上戸のご仁たちは頭をかきながら、テレ笑いをし、「今後極力控えるように努力します」とへらへらする。

しかし、中には「私は一滴もアルコールは飲めません」という、γGTP高値の人もいる。そうなると、説明する医師のほうも困惑し、「それじゃ、胆石や膵炎の検査でもやりましょうか」という話になる。しかし、その検査をやっても異常のない人がほとんど。

アルコールを飲めないのに、また、少ししか飲まないのに、γGTPが高い人をよく観察すると、水、お茶、コーヒー、ジュースなど、水分をとるのが大好きな人である。
水分をとりすぎると、肝臓内を流れて胃腸に注がれる胆汁という消化液(水分の流れが悪くなり、γGTPが上昇してくる。考えてみると、ビールの93% 、日本酒の86.5% 、同じくワインの85~90% くらいが水分である。よって、アルコールを飲むということは、水分をとるということと同じことになる。

漢方では二日酔いのことをアルコールで酔うとは考えないで、「水」で酔うと考える。よく考えてみると、

二日酔いのときの症状は、頭痛、嘔吐、頻尿、下痢、鼻づまり(鼻水・くしゃみ) など、水の滞り(水毒)の症状である。二日酔いの漢方の妙薬は、五苓散(ごれいさん)

こう考えてくると、γGTPの高値は「水の滞り」を表わしていることになる。よって、アトピーや喘息、アレルギー性鼻炎など、アレルギー疾患の人にγGTPが高値の人が多いのも、よく理解できるのである。

アルコール過剰の人やアレルギー体質の人で、γGTPが高値の人は、水の滞りがあることを理解し、散歩をはじめ、スポーツや労働、入浴、サウナなどで、体を温めて発汗・利尿を促し、余分な水を出す方法を1つでも多く講じると、γGTPが下がってくる。γGTPが高く、酒好きで、どうしても酒がやめられない人も、この方法で発汗・利尿を促されるとよい。

こうした「水の滞り」のある人で、「毎日、だるくてだるくてしょうがない」とか「まったくやる気が起きない」と訴える人がよくいる。このとき、「私どもは誰でも、天気のよいカラッとした日には気分がよいし、雨の日は気分が落ちこんだり、やる気がしないことを経験したことがある。

体内に水が滞っている人は、1日中、1年中、雨の中にいるようなもので、だるいとか、やる気がしない…というのはあたりまえのことだ」と話して、後述する体内から水を排泄する方法を講じてもらうと、ほとんどの人が気力ややる気を回復してくる。このように、「水の滞り」は「気の滞り」を招くこともあるわけだ。もちろん、反対に体内のあらゆる生命現象を司り、体内の流れを調節している「気」が滞ると、「水の滞り」が起こることもよくある。

血行をよくして、体内の水の排泄を促すだけの薬が、不安や不眠にも奏功するといぅことは、余分な水分(水毒=水の滞り)が「気の滞り」の原因にもなり得るとの証拠である。

はっきりしない症状やすっきりしない症状

リウマチを患っている肩に「お茶が好きでしょう。果物もよく食べられるでしょう」と尋ねて、「いいえ」と答えた人は1人もいない。必ず「大好きです。どうしてわかるのですか」との答えが返ってくる。

西洋医学では、リウマチは免疫の異常の疾患に分類され、その成因について、とても難しい研究がなされている。

しかし、リウマチの漢方薬の代表といえば桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)であるが、これは、体を温める作用のある桂枝(ニッキ)、大棗(なつめ)、甘草、附子と利尿作用のある蒼朮により構成されている。
リウマチは「冷え」と「水の滞り」からくる病気だととらえられてきたということでもある。

リウマチの痛みが梅雨時や雨の日、寒い日やクーラーで冷やされるときに悪化することを考えれば、よく理解できる。

世の中に、「頭痛もち」で何年も何十年も、痛み止めを連用し、これは持病だとあきらめている人も多い。「痛み」は基本的に冷えと水の滞りからくるのに、鎮痛剤の多くは解熱作用も有している。
よって、鎮痛(解熱)剤を服用することによって、剃那的な痛みは止まるが、体を冷やすので、次の痛みの原因になる、ということが往々にしてあるのである。

こういう慢性の偏頭痛もちの人は、ひどくなると嘔吐するものだが、これは胃液という水分を排泄して、水の滞りをなくそうとする反応にほかならない。こういう偏頭痛もちの人に、五苓散(ごれいさん)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を処方すると効能を発揮します。

五苓散(ごれいさん)は、ふつうは、むくみ、乏尿、下痢などに使われる薬だが偏頭痛、嘔吐、めまい、耳鳴り、不安、不眠、フワーツとする感じ、立ちくらみにもよく効く。

つまり、こうした不定愁訴が、水の滞りよりきていることがよくわかる。この点からも、「水の滞り」が「気の滞り」を引きおこすことがよくわかる。よほどの冷え性で、うなじ(首の後ろ) のこりや痛み、偏頭痛や嘔吐をともなう症状に、呉茱萸湯を処方して、著しい効果が出ることがよくある。

ふつうは、風邪薬として有名な葛根湯(かっこんとう)も、日ごろ汗が出にくく、首の後ろのほうがまおうこる頭痛によく効くことがある。葛根湯も、葛根( クズの根)、麻黄、生姜、なつめ、桂枝など、体を温めて、発汗を促し、体内の余分な水分を排泄して、頭痛・肩こりに効き目がある。

水が滞っている時の体の症状とサイン

こうした振水音は、ただ体を動かすだけで自分自身で聞きとれることもあるが、水滞は、一見すればわかることも多い。

たとえば、大根足、下半身デブである。

ビニール袋に水を入れて、手で吊り下げると下方が膨らむように、水分は重力によって下半身にたまりやすくなる。女性がよく「下肢がむくむ」「大根足」「下半身デブ」と嘆くのは、水によるもの。

下半身に水分がたまる→半身は冷えやすくなる→半身に存在する子宮や卵巣の病気(生理不順・生理痛、子宮筋腫、子宮ガン、卵巣のう腫)になりやすくなる。

また、下半身が冷えるということは、半身に存在していた熱や血や気が上半身に上昇してくることになる。よって、心臓病ではないのにドキドキ(動悸)したり、肺の病気ではないのに、突きあげられたような息苦しさを覚えたり、顔の発赤、発疹、せき、ライラ、不安、不眠、吐き気、咳、口内炎、口臭など、下から上へ突き上げられたような症状のオンパレードとなる。
これが西洋医学でいう「自律神経失調症」や「更年期障害」である。ここで「水の滞り」と「気の滞り」が関連していることがわかる。

メニエールル症候群という病気がある。めまい、耳鳴りを主症状とし、ひどくなると吐き気・嘔吐、目の奥の痛みを訴える。メニエール症候群の人の腹診をすると、必ず、振水音がする。やはり水毒による病気なのである。

耳の奥のほうに存在する内耳リンパ液(という水分)は、体が傾いたときに、内耳の中で動くことによって、平衡感覚を司っている。
振水音が存在するような水滞のある人は、このリンパ液も多く、少し体が動いたとき、大きく動いたように感じる。これがめまいである。内耳の中の水分(リンパ液)も多いので、水泳中に耳に水が入ったように耳鳴りがする。よって、体としては、余分な水分を捨てて、内耳の水分を減らすべく、嘔吐(胃液の排泄) を呈することもあるわけだ。

また目の中の房水が増加すると、目の奥のほうに痛みを感じることがある。これらが、メニエール症候群の症状なのである。

水分の摂りすぎによる害

このように、冷えと関係して病気が起こるのだし、その「冷え」の大きな要因が水分(雨に濡れると体が冷えることを想像するとわかりやすい)なのだから、人間、冷えた場合、余分な水分を捨てて、水・くしゃみを出す、体を温めようとするメカニズムを働かせるのだ。

寝冷えをすると下痢(水様便)をする、冷えて風邪をひくと鼻水、くしゃみを出す偏頭痛もちの人がひどくなると嘔吐(胃液という水分の排泄)する、大病すると寝汗(水分を排泄して体を温め、病気と闘う) をかく、年寄りが夜間頻尿(水分を捨てて体を温め、夜間から明け方にかけて起こりやすい血栓症を予防)になるというのは、すべて、水分を捨てて、体を温め、痛気を予防しよう、治療しようという反応なのである。

現代人は、ろくに動きもしないのにやたらと水分をとりたがる。接客のときのお茶、家で手もちぶさたのときのお茶、喫茶店でダベるときのコーヒーをはじめ、街角やビルの中にも、清涼飲料水やお茶の自販機が設置してあり、いつでも水分をとれる状態にある。

運動や肉体労働をして、汗をかいたり、筋肉に水分を利用させて水を消費するなら、水分を存分にとってもよいが、運動不足の人が水分をとりすぎると、体内に水分がたまってくる。これを、漢方では水滞(または、水毒)という。

べッドに仰向けになってもらい、親指、中指、薬指を立てて、へそのまわりを軽くたたくと、ポチャポチャと音がする人が多い。とくに女性はほぼ100%この音が出る。これは、振水音といい、体内に水滞があるサインである。胃下垂があり、胃液という水分が胃の中に多くたまっている証拠である。こういう人は、体内のあらゆる部分、とくに袋やくぼみになっている部分に水分が貯留(水滞) していることを表わしている。

涙をためている涙のう、鼻汁をためている副鼻腔なども水分過剰になっており、すぐ涙が出やすいとか鼻水・くしゃみが出やすいという症状を呈する。現代医学でいうアレルギーも、漢方では2000年も前から、水滞症としてとらえている。

アレルギー性鼻炎(くしゃみ・鼻水)、喘息(うすい水様痰)、アレルギー性結膜炎(涙)、アトピー(湿疹) というように、アレルギーの病気は、すべて、水分を体外に排泄する病気なのであるから、もともとは水毒なのである。

現代医学は、重要な「冷え」と「水」の相関関係を見ていない

「何となくスッキリしない」「体(の流れ) がよどんでいるようだ」という人の中には、その原因が「水」から来ている人も多い。脳血栓や心筋梗塞など、血栓症での死亡者が毎年30万人もおり、日本人の死因の2位、3位を占めているので、やたらと「水分をとるように」という健康指導が西洋医学を中心になされている。

人体の60~65%は水分でできているし、体内のすべての化学反応が水がらみで行われているのだから、水が大切なことはわかりきっている。水のないところには、生命の存在はありえない。しかし「過ぎたるは及ばざるがごとし」体内に多すぎると、種々の害が出てくる。

植木に水をかけないと枯れるが、かけすぎると根が腐るし、のたとえどおり、水も我々の体外(大気)の水分が多い状態=高湿度では、不快指数なる表現で、心身の不快感の度合いが表わされている。よって、「水」は諸刃の剣的な一面をもっている。

よく子供が寝冷えすると下痢(水様便)(冷→水)するし、冷房に入ると頭痛や腹痛(冷→痛)を訴える人もいる。雨(水)が降ると、神経痛やリウマチの痛み(水→痛)が悪化することもよくある。
また、雨(水) にぬれると体が冷える(水→冷)は、誰しも経験のあるところだ。このように、「冷・水・痛」は、お互いに関係している。どんな健康な人でも、冬山で遭難すると外傷を負わなくても、冷えのために死ぬこともある。
つまり、人間は、冷えると死ぬのだ。

そういう特殊な事情を除くと、本当に健康な人は病気をしない。風邪でも、ガンでも心臓病でも、精神疾患でも、病気は健康から少し死のほうに寄ったところにある。
ということは、冷えると病気しやすく、死に近づく、という理屈になる。よって、冬は風邪、脳卒中、心筋梗塞をはじめ、ガンや膠原病、胃腸病…など、ほとんどの病気での死亡率が高くなる。

風邪は万病のもと言われるが、英語では風邪はcold(冷え)である。よって「冷えは万病のもと」である。

人間は、「赤ちゃん」という体熱が高く、赤血球の多い、多血症(貧血の反対)の状態で生まれ、白髪になり、白内障を患い、皮膚に白斑が生ずるという、だんだん、体全体が白っぼくなる「白」の状態で老化・死亡していく。「白」は、雪の色が白いように、冷える色。冷蔵庫に食べ物を入れると硬くなるし、水も冷やすと硬くなる(氷)ように、宇宙の物体は、人間の体も含めてすべて冷やすと硬くなる。

から、体温の高い赤ん坊の肌はマシュマロのように柔らかいし、老人の肌はカサカサと硬い。若い人の立ち居振る舞いはしなやかだが、老人のそれは、硬くてぎこちない。
筋肉や骨の体温が低いからだ。体の表面(骨・筋・皮膚) の体温が低いのに、内臓の体温だけが高いということはありえないのだから、内臓も硬くなる症状がだんだんと表われてくる。
それが、動脈硬化、心筋梗塞・脳梗塞であり、ガンである。ガンは「(やまいだれ) の中に岳=岩で、やはり硬い病気であることを表わしている。

まり、ある一面、冷えの病気なのだ。よって、甲状腺の働きが活発になり、新陳代謝がよくなりすぎるために、イライラしてやせてきて、発熱や下痢をするバセドゥ病の人の発ガン率は、一般の人の1000分の1以下なのである。

ガン細胞と正常細胞を培養して、熱を上げていくと、正常細胞は43度まで生きているが、ガン細胞は39.6以上になると死滅する。

自然治癒したガン患者は、肺炎や丹毒に罹患し、発熱していた人であった。ことほど左様に、ガン細胞は熱に弱いのである。

人間の体には、頭から足の先まで、どこにでもガンができるが、心臓ガンと脾臓ガンというのは聞いたことがない。心臓は四六時中働きつづけて、発熱量の多い臓器であるし、肺臓には赤血球という赤い(温かい)血球が集まり、やはり体温の高い臓器だからであろう。

逆に、発ガン性の高いところは、肺、食道、胃、大腸、子宮など外界とつながってくかんいる管腔臓器である。体温が低くなりやすい特徴がある。また、乳房も躯幹から突出して存在しているので、体温が下がりやすく、そのため、乳ガンが発生しやすいと考えてよい。

女性に多い強皮症、SLE、シューグレン症候群などの膠原病も、皮膚や内臓が硬くなる病気だから、ある面冷えの病気だ。自己免疫病とされるクローン病も腸管が鉛状に硬くなるので、冷えの病気である。
うつ病や自殺も体温の低い人に起こりやすいし、北欧や北日本に多いことを考えると、冷えと関係している。痛風も人間の足先(指)という、体温が27~28度しかないところで尿酸が固まって起こる病気なので、冷えの病気である。高脂血症や高血糖(糖尿病) も血液内の脂肪や糖分が十分に燃焼できずにたまりすぎている状態なので、やはり、冷えと関係している。脂肪や糖分は体温が高ければ、体内で燃焼されるべきものだからだ。

人間の病気というのは、必ず、血行の悪いところに起きてくる。なぜなら、血液は、水、酸素、栄養、白血球、免疫物質を抱きかかえて、全身の臓器、細胞に送りこんでいるのだから。

行の悪いところ、つまり、冷えた部分には、病気が発生しやすいわけだ。よって、人間、腹が痛いときには腹に手を当てるし、頭が痛いときには、頭に手を当てる。これが「お手当て」であり治療の第一歩というわけだ。手を当てて、血行をよくして温め、栄養と免疫物質の供給を多くして、治癒を図ろうとする自然の英知なのである。

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