毒抜きで健康

Month: 11月 2016

「気の滞り」が引き起こすこれだけの危険な症状

体を巡る大切な「気」の働きにもあるように気が体内の「血」や「水」を動かす力になっており、生命に対する生殺与奪の権利をもっているものといえる。

ストレスをはじめ、飲食の誤り(過多、質の悪さ)、冷えや外傷、病原菌など外から侵入した「邪」等によって、気の流れが邪魔された状態が「気の滞り」である。
このときこそ「何となくスッキリしない、重い」と感じることが多いが、具体的には「体のあちこちが張ったように痛む」とか「胃が重い」「胃が張る」「腹部膨満感」「胸がつかえる」などの身体症状で表われることが多い。

気の滞り」が長引くと、気の量の不足や気の働きの低下を招き、動悸、息切れ、めそまい、冷え…などの不定愁訴に食欲不振、消化不良がともない、体重減少をきたし、汗(冷や汗)をかきやすくなり、風邪をよくひき、ひどくなると、失禁や出血傾向(皮下出血)などを起こしたりもする。

なぜなら「気」は命維持のための原動力だから、あらゆる身体的症状が発現してもおかしくないのだ。以下の疾患も、実は気の滞りにより招来されたものなのである

のどの不調
「のどに何かつまっている感じで、吐こうにも吐けず、飲みこもうとしても飲みこめない」という症状は、「気の滞り」の典型的な症状で、漢方でも、梅核気(梅干しの種子がのどにつまった感じ)といい、西洋医学でもヒステリー球ということがある。「気の滞り」が原因なので、西洋医学的にいうと、うつ病、神経症(ノイローゼ)、ヒステリーなどのときに見られる典型的な症状といってよい。
この梅核気があるときは、やたらと咳払いをしたくなるし、ガンではないかと不安になつたり、種々のとりこし苦労をしてしまうことが多い。
漢方では、こうした梅核気のある病気には病名が何であれ、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を処方するとよく効く。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)はシソの葉と生姜を中心に茯苓と厚朴よりなる。

シソの葉と生姜は、「気を開く」つまり「気の滞り」を改善する作用があるとして、「気の病」の妙薬として重宝されてきた。

ただし、この梅核気があり、鼻やのどの炎症疾患(慢性副鼻腔炎・上咽頭炎) やガン(喉頭ガン、咽頭ガン、食道ガン)、甲状腺の病気が存在することもある。
よって、梅核気がある人は一応、耳鼻科の先生に診てもらう必要がある。そこで異常なしといわれたら、うつ病、神経症(ノイローゼ)、ヒステリーなどの病気が考えられるので、心療内科や神経科を訪れ、カウンセリングや抗不安剤などの処方をしてもらうとよい。

ただし、軽いなら、医師か薬剤師に相談のうえ、半夏厚朴湯を処方してもい、生姜湯などで改善できる場合もある。
漢方薬を使わないぐらいの軽症であれば脂肪燃焼がアップし、太りにくくなる蒸し生姜のダイエット効果(実際データも合わせて)にあるように蒸し生姜でもいいかもしれません。生姜は熱を加えることによって、ショウガオールが飛躍的に高まる性質があるので火を通してから食べるとより効果的です。

うつ
西洋医学的には、「知・情・意の働きの低下」が起こり、気分が落ちこみ、意欲がなくなる状態をいう。症状は

  • 憂鬱
  • 食欲や性欲の低下
  • 不眠・早朝覚醒
  • 自信の喪失(出社拒否)
  • 動作がのろく、口数も少なくなり、仕事の処理能力が低下し、うっかりミスが増える
  • 朝方とくに不調(朝は新聞も読みたくない)、夕方、ややよくなる
  • 自分自身を必要以上に責める

という症状が表われることが多い。よって、周りの人々の励ましは、自責の念を強めて、自殺に追いやることもある。
こうした、精神症状は前面に出てこず、むしろ、頭痛、倦怠感、食欲不振、胃腸の不快感、心臓のドキドキ、息苦しさなどの身体症状が主症状として出てくる状態を仮面うつ病(精神症状が隠されたという意味) という。よって、精神疾患とは気づかず、内科を次から次へと受診して歩く、ドクター・ショッピングをくり返す人もいる。

うつ病の原因は、精神伝達物質である脳のセロトニンの分泌低下が原因とされている。しかし、東洋医学的にいうと、「うつ病」は「気の滞り」から起こる典型的な病態であるので、身体症状が出てくるのは当たり前なのである。なぜなら、「気」は、人体のすべての生命活動に関与するエネルギー源なのだから。なお、最近は、季節うつ病(冬季うつ病)なる言葉をよく耳にする。

これは、「毎年10月下旬から2月ごろまでの寒い時期に、気分が落ちこみ、意欲が低下し、頭痛や微熱がつづいたりするが、3月になると徐々によくなり、夏は心身ともに絶好調」という病気である。

雪が多く寒さが厳しい北国に患者が多いという傾向があるというので、日照時間が短いことが原因ではないかということがわかり、今では光療法が行われ、奏功している。これは、20Wの蛍光灯を3本並べたライトボックスを作り、1分間に4~5秒光源を見つめることを最低30分つづけるというものである。80%以上の人に効果が認められている。

神経症
不安神経症、強迫神経症、ヒステリーなど、主として精神的な原因で生ずる神経機能の障害をいう。

  • (不安神経症
    電車内や会社での会議中などに、突然、心臓がドキドキしたり、ひどくなると、冷や汗やめまいを感じたり、このまま死ぬのではないかという不安に襲われるなど、派手な症状が出現する。予防や治療には、精神安定剤がよく効く。
    不安障害についてはこちら
  • 強迫神経症
    「自分の意志に反して、ある観念・思考・行動が起こり、それに対して不安感や不快感をもつ状態」と定義されている。何か物をさわると細菌で汚染されていると思いこみ、何回も手洗いをするとか、病院の検査で「異常なし」という診断結果をもらっても、「重大な病気が隠れているのでは? 」と思いこんで、何回も検査をくり返す…という強迫観念にとりつかれた状態をいう。
    強迫性障害についてはこちら。
  • ヒステリー
    ヒステリー は子宮を意味するギリシャ語からきた言葉。子宮が原因の病気と考えられていたわけである。子宮は女性にはあるが男性にはない。したがって、ヒステリーが女性に多く見られるのもうなずける。ヒステリー患者は未熟で小児的人格をもっている人が多いといわれる。フロイトはヒステリーを「無意識な病気への逃避」といっている。欲求不満がいろいろな精神症状、身体症状に転換されたのがヒステリーである、ととらえたのである。

    ヒステリーは実に多彩な症状を呈する。歩行困難などの運動麻痔、手足のふるえ、仮面様顔貌、失声、味覚・喚覚の障害、嘔吐、下痢、呼吸困難…その症状は患者の数だけあるといってもいいほどで、すべて演技的であるのが特徴である。

    フロイトによれば、ヒステリーにはセックスが大きな要素として働いているのがほとんどであり、性的欲求不満にとらわれた女性の人格が未熟で小児的であった場合に、ヒステリーとなってさまざまな症状を発するという。ヒステリー弓はその典型かもしれない。

    ヒステリー症状が起こつたとき、乳房の激しい痛み(乳房痛)や下腹部を圧迫するような激しい痛み(卵巣痛)をともなうことが多く、これらの性的器官の痛みが、性的欲求不満を表現しているように思われる。

    乳ガンや子宮ガン、卵巣ガンは夫との不仲、夫の浮気などが誘因となって発生することもある、という研究があるが、ヒステリーに乳房痛や卵巣痛がともなうところを

不眠症
不眠症には、神経衰弱や脳充血、脳炎などの脳の病気や、コーヒーやお茶のカフェインなどで大脳の興奮性が異常に高まって起こる一次性不眠症と、大脳の興奮性は高まってはいないが、かゆみ、暑さ、寒さ、頻尿などの「刺激」のため、眠れない二次性不眠症がある。
年齢とともに、だんだん、寝つきが悪くなるのが自然現象でもある。睡眠時間、就寝時間で表わされる睡眠効果は、10代で97% 、40代で94% 、50代で91% 、70代になると70%というから、年齢とともに、寝つくまでの時間がかかったり、睡眠中の覚醒が多くなる、ということを表わしている。

慢性疲労症候群
慢性疲労症候群の定義は、「生活に著しい支障をきたすような強い疲労感を主症状とし、少なくとも6ヶ月以上継続するか、緩解と再発をくり返すもの」である。

日曜出勤も辞さないほどのワーカホリックで、ストレスが多く、教育水準が高く、まじめで融通のきかない30歳以上のビジネスマンに多い、とされている。

症状は、「微熱」「のどの痛みや頭痛、筋肉痛や移動性の関節痛」「頸部から腋窩のまリンパ節の腫れ」「全身倦怠感」などをともなうので、「風邪」と誤診されることも多い。しかし、長くつづくと原因不明の筋力低下が表われたり、歩行困難や食べ物のえん下(飲み下し) 困難が出現し、単なる「風邪」とは違うことが、本人にもわかってくる。

その他、以下のような精神症状が出現してくる。

「睡眠の異常(過眠、不眠)」「思考力や集中力の低下」「うつ状態」「健忘(忘れっぽい)」「興奮」「しゅう明(まぶしい)」などである。

西洋医学ではストレスや疲労が原因で起こるウィルス性の病気で、真因は不明とされているが、漢方医学的には、これこそ「人体すべての生命活動に関与するエネルギー源」である「気」が滞り、その結果、「気」の働きが低下した病気と考えられる。慢性疲労症候群の症状は「気」「血」「水」の「滞り」よりきている。よって、次のように対処するとよい。

  1. 朝はニンジン・リンゴジュース+生姜紅茶、昼はそば、夜は陽性食品を中心とした和食という基本食を守る。
  2. 少々だるくても、できる範囲でウォーキングや軽い運動をして、その後入浴して発汗し、ゆっくり休むというメリハリのある生活をする。
  3. 生姜紅茶、生姜湯、シソの葉加生姜湯のうち、「おいしい」と感じるものを、1日3杯以上愛飲する。
ガン
C型性格という性格の人は、ガンになりやすいという。C型のCは、cancer=ガンより来ている。「人と争うことを嫌い、自分の思っていることを表面に出そうとせず、とくに怒りを抑えがちで忍耐強く、常に人との調和を考え、社会の規範に従順な、人に好かれるいい人」がC型性格の持ち主である。
終始憂うつそうにしている女性は、楽天的な女性よりガンにかかりやすい」と言われ、「幸せな人はガンにかからない」と言われる。
ネズミの実験では「隔離」して「さびしさ」というストレスを与えると、その隔離の頻度に比例して「ガンにかかりやすくなる」ことを証明している。

このように「気」持ちがあの難敵のガンの予後や治療にも大きく影響することがわかり、精神免疫学という学問の分野が台頭するきっかけになった。

ある試験で、再発した乳ガン患者75人の病状を1年間追跡したところ、6人が死亡した。残りの生存患者は「医師に対する訴えが多く手のかかる患者ばかり」だったという。

つまり、「気をとじこめてしまう(気うつ) 人」より、「気をどんどん外面に出す人」4のほうが、ガンと闘うNK細胞の活性が活発になる、ということ。このように、「気」を滞らせる人は、血の流れも滞り、ガン腫というかたまりをも作ることがわかる。ガンは「気の滞り」の最終産物であろうが、日ごろ、体が重い、体が張る、筋肉が硬い、胃腸の膨満感があるなどの症状も、「気」の滞りからきていることが多い。

ガンに強い人 ガンに弱い人
ガンなんかに負けない!という闘争心を燃やす
怒り・恐怖・不安などを家族・友人にうち明けずに感情を抑えて1人で悩む
医師にガン宣告された時、「俺はこんなに健康なのに、誤診じやないか、あいつはヤプ医者だ」というくらいに気概のある人
医師にガン宣告された時、がいたん「絶望・落胆し、家にこもって社会生活を拒否する」傾向のある人
不安、不眠、治療に対する疑問や結果を、医師や看護師にことある毎に訴え、手のかかる人
医師や看護師に対して、礼儀正しく、常に謙虚、抗ガン剤や放射線療法の副作用にもじっと耐える、「患者の模範」と医療者側からは思われる人
気功、断食、高ビタミン療法、漠方など、少しでもよいといわれる代替療法を徹底的にやろうとする人
医師がすすめるオーソドックスな現代医学的治療法を素直に受け入れ、疑問、質問があっても決して尋ねようとしない、従順な人
入院しても、外出や外泊をしょっちゅうしたがるタイプ
医師・看護師の指示に従順に従い、「ご気分はいかがですか」と尋ねられると、よくはなくても「大分、よくなってます」などという優等生タイプ
自律神経失調症
私たちの手足や目、口などの筋肉は、自分の意志によって、動かしたり止めたりできるが、心臓や胃腸の動きをはじめ、発汗や血圧などは、意のままに調節することはできない。

つまり、心臓、血管、胃腸、肺、汗腺等々の器官は、自律神経という、我々の意志に従わない神経によって調節されている。自律神経は、緊張の神経ともいわれる交感神経と、リラックスの神経といわれる副交感神経からなり、この両神経がちょうど馬の手綱のごとく、お互いに括抗しあって、それぞれの器官を調節している。昼は交感神経がよく働くし、夜は副交感神経の作用が強い。

よって昼間や興奮・緊張したときには交感神経が優位になり、脈拍も血圧も上がることがわかるし、夕方から夜にかけては、副交感神経の作用が強くなるので、胃腸の働きがよくなり、食欲が増進することもわかる。夜は、心臓の働きが抑制されるので、心不全の人は、夜に動悸、息切れ、むくみなどの心不全の症状が悪化する。また、夜は、ぜんそく気管支が収縮するので、喘息が悪化する。
要するに、昼間は交感神経が働き、活動がしやすいような生理状態になっているし、逆に、夜は副交感神経が働き、リラックスして食欲を増し、体を休め、次の日の活力を蓄えるようにできているのである。こうした自律神経の、つまり交感神経と副交感神経の括抗のバランスが崩れると、発汗異常、動悸・息切れ、胸部圧迫感、血圧上昇などの循環器症状、食欲不振、胃部膨満感、便秘・下痢などの消化器症状のほか、めまい、耳鳴り、ふるえ、不眠、頭痛、疲労感など、実に多彩な症状が表われてくる。これが、自律神経失調症である。もちろん、心臓、肺、胃腸などの各臓器には、器質的な変化は存在していない。

自殺
昔から、自殺の多い国というのは、ハンガリー、フィンランド、スウェーデンなど北欧で、ノイタリアなど南欧は少ないという傾向があった。主要国の人口10万人当たりの自殺者の数を、統計的に見ると

  • ハンガリー/32.6人
  • フィンランド/23.4人
  • オーストラリア/19.4人
  • フランス/18人
  • デンマーク/14.4人
  • スウェーデン/13.9人
  • ドイツ/13.1人
  • アメリカ/11.3人
  • イタリア/7.8人
  • イギリス/7.5人

となっている。そして、日本の自殺者は人口10万人に対して24.8人と、ハンガリーについで世界第2位である。増加の原因として、不況による会社の倒産、リストラをはじめ、過労などが原因に挙げられている。しかし、自殺の原因は、

  • 健康問題
  • 経済生活問題
  • 家庭問題
  • 男女問題
  • 学校問題
  • 不詳

となっている。遺書なしで自殺してしまう人が多く6割以上を占めている。

自殺する人は、うつ病かうつ状態になっていると言われる。「小学校から大学、それに社会生活にいたるまで、順風満帆で、挫折のない生活を送った人が、不況によるリストラや会社倒産などの憂き目にあうと、窮地を乗りこえた経験がないため、うつになり、自殺に走る」というのが一般的に考えられている自殺の要因である。

自殺の原因を考えるとき現代人のストレスについて目を背けてはいけない。複雑なようで非常に原因はシンプルなことが多い。
うつの初期状態、うつ様症状の時に眠れるように対策することが大切でこのとき、セロトアルファなどの力を借りるのも賢明。不眠がある程度続いたらすぐに対策したほうがいい。

体を巡る大切な「気」の働き

「気」のつく言葉はかなり多い。空気、電気に始まり、「元気」「やる気」「気をもむ」「気を入れる」「気を引く」「気に病む」「気にかかる」「気を悪くする」「どうする気?」など、数えあげたらキリがないほど存在することに「気」がつく。

もともと「気」は「実体がない、見えないが、働きはあるもの」と定義されている。死ぬ直前の人と直後の人を比べても、よほどの失血死でない限り、体内での物量的変化はないはずである。

しかし、死人の心臓は止まり、血液の流れや呼吸も止まり、もちろん、表情もなくなる。つまり、死の直前と直後の違いは、「気」の存否といえるのである。

この「気」は漢方医学では、生まれながらにして親から受けついだ「先天の気」と、生後、自分自身の生命活動の中から作りだした「後天の気」から成っていると考える。

「後天の気」には、肺の呼吸により、鼻を通して体内にとりいれて作りだされた「天の気」と、飲食物として口から胃腸に入り、消化吸収されて作りだされた「地の気」がある。

この気は、ヒポクラテス時代の古代ギリシャ医学の「プネウマ」と、その定義が酷似している。

この「天の気」と「地の気」、それに先天の気があわさったものが「元気」(臭気)といわれ、人体のすべての生命活動に関与するエネルギー源とされる。つまり、

  • 血液や水分、酸素などすべての栄養物質を全身の器官・組織に運搬するカの源
  • 空気や食べ物から体に必要なものをとりだし、体内で利用できるようにする力の源

体を温めて、体熱を維持して健康を守り、病気の体外からの侵入を阻止したりする作用をになっており、生命維持の根源的な力というべきものである。

つまり、気が体内の「血」や「水」を動かす力になっており、生命に対する生殺与奪の権利をもっているものといえる。

この「気」の流れに異常をきたすと「血」や「水」の異常をきたすことは、容易に想像できる。

また、逆に「血の滞り」は「気の滞り」を生むし、「水の滞り」が「気の滞り」を生むこともある。「水の滞り」が「血の滞り」の原因にもなるというふうに、「気」「血」「水」は互いに関連しているのである。

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