毒抜きで健康

Category: 血液の汚れを落とす

よどんだ血をキレイに流し出す7つの方法

血の滞りが、いかに多くの症状の原因になってるかがわかっただろう。ここで、そうした血の滞りを解消するための手だてを紹介する。

1.良く噛んで食べ腹八分目

太っている人は、たいてい早食い。胃腸に入った食べ物が、血液のほうに吸収されると血糖が上昇してきて、脳の満腹中枢を刺激して、満腹感を覚える。
早食いの人は、血糖が上昇して満腹を覚える前に、たくさんの食べ物を胃腸につめこむことになり、どうしても過食になる。過食すると血液中の糖、脂肪、タンパク質などの栄養物質が過剰になるし、十分に消化されずにできる「中間代謝物=燃えカス」も増えて、血液が汚れて血が滞る。

2.穀類、野菜・果物、肉・魚の比を6:3:1の比率にして食べる

人間の歯の形からして、穀物、豆類を62.5% 、野菜・果物を25% 、魚・肉を12.5% の割合で食べるのが一番の健康的な食べ方になる。簡単な数字で表すと約6対3対1の割合である。それによって、血液もサラサラになり、血の滞りが起きないということになる。

獣肉のとりすぎは、血栓を作りやすくする。獣肉の脂は、常温で固体の飽和脂肪酸であり、血液に吸収されると、血液を固まりやすくすることがわかっている。逆に、魚の脂のEPAやDHA などの不飽和脂肪酸は、血栓を溶かし、血液をサラサラにしてくれる。

また、エビ、カニ、イカ、タコ、牡蠣などの魚介類には、タウリンというアミノ酸が含まれており、血栓を溶かして、血液をサラサラにするほか、胆石の溶解、肝臓の庇護、アルコールの解毒、ガンの転移の阻止、糖尿病の予防、筋肉疲労の解消、血中コレステロール・中性脂肪の低下作用などがあることがわかっている。

3.体を温める食べ物をしっかり食べる

容器に入れた砂糖水や塩水も、冷やすと砂糖や塩が析出して固まるし、逆に、温めるとそれ以上に砂糖や塩を入れても溶ける。

血液も同じである。体を冷やす陰性食品をたくさん食べると、体=血液も冷えて血液の成分が固まりやすくなり、ドロドロしてくるし、逆に、陽性食品をしっかり食べると、体温も血液の温度も高くなり、血液中の物質もよく溶けて、血液がサラサラになる。

4.セリ科の食物、発酵食品などをしっかり摂る

漢方薬の駆瘀血剤に、当帰芍薬散や四物湯がある。この生薬に含有されている成分が川芎というセリ科の植物である。この物質からビラシンなる血液凝固を防ぐ物質が発見され、血液をサラサラにする主成分であると注目されている。

昔からヨーロッパでは、セロリは体内のかたまり(血栓、結石)を溶かす作用がある、と民間療法でいい伝えられてきたが、セロリ、パセリ、ニンジン、セリなどは、セリ科の植物であるので、ピラシンを含み、抗血栓作用があると考えてよい。
また、このピラシンは、納豆、チーズ、みそ、醤油などの発酵食品にも含まれているので、血液をきれいにするためには、こうした発酵食品を日ごろから存分にとりたいものだ。
とくに納豆には、抗凝血作用の強力なナットウキナーゼが含まれている。脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症は、明け方から午前9時ごろまでに多発するので、夕食に納豆を食べて、予防するとよい。

ほかに、ネギ、ニラ、タマネギ、ニンニクに含まれているアリルメチルトリスルフィドも抗凝血作用があるし、香味の強いシソ科の植物(シソ、ハッカ)にも同様の作用がある。

たまねぎに血液浄化力は強力で夏に多発する血栓を防止し、脳梗塞やボケを遠ざける

また、緑茶や紅茶に含まれるカテキンにも抗凝血作用がある。アルコールも適度(日本酒2合、ウィスキーダブル2杯、ビール2本、ワイングラス2~3 杯以内)に飲むと、善玉コレステロールのHDLが増加し、血液の流れをよくして動脈硬化を防いでくれることがわかっている。
アルコールは、ほかにも血管の内皮細胞からのウロキナーゼの産生を促し、血栓を予防し、血をサラサラにしてくれる作用もある。
コレラO157、インフルエンザにも効くカテキンの強力な作用

酒は飲み方によっては血液の滞りを改善し、「百薬の長」となるのである。

5.食物繊維を十分に摂取する

米や芋のセルロース、リンゴやミカンのペクチン、コンニャクのグルコマンナン、海藻のカラゲナンなどの食物繊維は、人間の腸の中では、消化も分解もされないので、一時は無用の長物と見なされていたこともあった。
しかし、腸壁を刺激して嬬動を促進し、ビフィズス菌や乳酸菌などの腸内有用菌の増殖を助けて、排便を促してくれる。

大便の排泄が止まり、便秘になると、当然、人間の体内の気・血・水の流れも滞ってくる。よって、便秘がひどくなると、気分も滞りがちになるし、血も滞り、瘀血=汚血を生じ、吹き出物や発疹が生じやすくなる。また、尿の出も悪くなることがよくある。
便秘・下痢

食物繊維はまた、腸の中でだぶついているコレステロール、脂肪、糖、ダイオキシン、食物中の残留農薬、発ガン物質、化学物質などを抱きかかえてお通じとともに捨ててくれる、腸内の竹ぼうき的な働きもする。よって、腸内が浄化され、血液もきれいになるのである。

6.入浴、スポーツなどで体を温める

入浴・温泉浴・サウナ浴、スポーツなどで体を温め、発汗するとスカッとさわやかな気分になる。これは、血行がよくなり、水分の滞りがとれると、気の滞りもとれるという、何よりの証拠である。入浴、スポーツで体温が上がると、血栓を溶解するプラスミンという酵素の産生が促されて、血液がサラサラになる。また、血液中の白血球の働きが活性化し、白血球が血液中の老廃物を会食する能力が高まり、血液がきれいになる。

白血球は、殺菌や免疫にかかわっているというのが西洋医学的見解であるが、白血球の一番の存在意義は、体や血液の中の老廃物・有毒物の会食・処理なのである。

肺炎や気管支炎など細菌感染症で、血液中の白血球は増加するが、ヘビースモーカーの人や肥満の人の血中白血球も多い。ヘビースモーカーや太った人の血液中には老廃物が多いという証拠である。

7.瞑想・イメージ療法をおこなう

瞑想したり、自分が一番楽しいと思う趣味に没頭したり、昔の楽しかったことを思い浮かべたりすると、脳からはβ・エンドルフィンなどのホルモン洋物質が分泌され、血行がよくなり、体が温まり、血液がきれいになる。

その結果、血の滞り、気の滞り、水の滞りも改善される。昔から、何らかの宗教に帰依し、深い信仰心をもつことで、病気が治るとよくいわれるが、これは、心の安泰が気・血・水の滞りを治す結果であると思われる。

症例1「化学療法なしで骨髄性白血病を改善」

鼻血が出やすくり、傷口など治りにくい症状があり、ときどき、不明熱が出て、何となく体が重く、疲労感も存在したので、近くの病院を訪れたところ、白血球数が6万も存在し、ただちに、慢性骨髄性白血病と診断され、骨髄移植をするために大学病院を紹介された。

患者は180センチの65キログラムのハンサムな男性。これまでの食生活上の好みを聞いてみると、肉、卵、牛乳が大好きで、とくに牛乳は朝と夕方の2回飲むほどの大好物。

漢方医学には、「相似の理論」という考えがある。青白い顔の貧血の人には、ホウレン草、プルーン、レバーなどの黒っぼい食べ物を十分とらせるようにし、また逆に高血圧で赤ら顔の人には、青野菜や牛乳など青白い食べ物を食べさせるとよい、という理論である。つまり、その人に欠落している物(色)を似た物(色)で補ってやるという考え方である。

白血病の子供は、例外なく、牛乳、白砂糖、自パン、化学調味料など「白い食物」が大好物である。つまり、「白い食べ物」を食べると、血液中の白血球という「白い細胞」が増えるというわけである。

この青年も、その例外ではなく、牛乳が大好きとのことなので、まず牛乳をはじめ、甘いもの、精白食品をやめていただき、玄米、黒ゴマ、小豆、黒豆、ひじき、ワカメ、ホウレン草、浅草のりなどの黒っぼい食べ物、動物性食品は、…エビ、カニ、貝などの磯のものに、ときどき小魚や自身の魚をとるように指導…し、甘味料は、黒砂糖とハチミツに変えるように指導。。そして、l日、朝・夕の2回の人参・リンゴジュース(赤ジュース)を飲んでもらい、ウェイトトレーニングをすすめた。筋肉という赤い細胞を増やして、白血病という白い細胞に対抗して駆逐させる目的。

そうしたところ、体重も5~6kg増えて、血色もよくなり、倦怠感、疲労感、鼻血もなくなり、白血球も4000~6000と正常化した。大学病院では、インターフェロンのみの治療で経過観察していたが、骨髄穿刺の検査では、やるたびに、「白血病の悪性細胞が減って、よい細胞が増えている」といわれている。

もう発病後16年目を迎えるが、仕事にスポーツにと、大変元気な生活を送っている。

筋肉運動で、体を温めて血流をよくし、体を冷やす陰性食品を控え、体を温める食べ物に変え、ニンジン・リンゴのジュースを飲むことで、瘀血の究極の病気といえる白血病が緩解しているという症例である。

症例2「狭心症も静脈瘤も自然療法で向き合う」

狭心症と下肢の静脈癖、偏頭痛で数年来、悩んでいる60歳の主婦。狭心症、静脈痛は、いわゆる瘀血の症状。診察しても「下肢が冷えて、上半身はのぼせる」症状が続く。桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)など駆瘀血剤を処方して様子を見ていたが、とくに改善傾向がみられない。

あるとき、両膝に痛みがきて、整形外科へ行き、注射を打ってもらったらすぐよくなったので、毎日注射をしてもらいに通っていたが、看護師さんにそっと何の注射かを聞いてびっくり。「ステロイドの注射」とのことで連絡があった。

「ステロイドの注射を長期に投与すると、将来的にはかえって骨がもろくなる」ことを話したところ、一大決心をしたように「はい、わかりました」と返事され1日1万歩の散歩を実行。

はじめの1週間は、膝も痛いし、下肢の筋肉はつるし、体も疲れるということで、大変だったようだが、1ヶ月経過したころから歩くことが楽しくなり、3ヶ月目には、膝の痛みはおろか、下肢の静脈痛も日立たなくなり、心電図をとっても虚血性変化が見られず、狭心症もよくなってしまった。偏頭痛もいつのまにか忘れてしまったという。

歩くことで血行がよくなり、療血が改善され、狭心症、静脈癖という血管病変が改善し、また、膝を支えている下肢の筋力が増して、膝への重力の負担が減り、膝の痛みもなくなったと考えられる。

症例3「血液浄化食で長年の持病を一掃」

37歳の主婦、身長160cmで45kgのやせ型で冷え性。「常に肩がこり、頭が重く、食欲もなく、いつも胃のあたりがスッキリしない」という症状。
「薬は化学薬品はおろか、漢方薬も服用するのは嫌」というので、それなら「生姜づくし」の食生活をすすめてみた。

朝と就寝前には生姜湯を湯呑みに1杯ずつ。みそ汁には、生姜をきざんで入れ、湯豆腐は醤油にすりおろした生妻をたっぷり入れて食べる。漬け物も生姜の漬け物を食べ、ないときは紅生姜を食べる。

おやつも生姜飴にするなど徹底してもらったところ、数日後から体が㈱温まり、まず肩こり、頭重感がなくなった。便秘も改善した。

冬の冷えには「金時しょうが」を使って便秘を解消

1ヶ月も経過すると、胃のもたれ、胃の存在感を感じなくなり、食欲もわいてきて2kgも太った。その後、食生活には生姜をなるべく多くとりいれるようにし、ますます、快調な日々を送っている。

生姜の健胃作用、保温作用によって血行が促進された結果による瘀血効果になる。

関連情報:
生姜でさまざまな症状を改善する

体の浄化反応

「血が滞る」と、手掌紅斑、くも状血管腫、下肢の静脈癌、痔…など種々の他覚症状が出現するうえ、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、息切れ、のぼせなどさらに多様な自覚症状が出現します。これらの自・他覚症状は「血の滞り」が起きていることを表わす警告反応であると同時に、何とか、その「滞り」を改善しょうとする治癒反応でもある。

しかし、こうした「血の滞り」によって生ずる反応に対して、適切な処理をしないと、種々の病が潜在していくことになる。

小川のせせらぎも、流れがせき止められるとやがてドブ川になるように、瘀血(「血の滞り」)も長くつづくと、血液中の成分の過不足が生じて、血液が汚れてくるのである。つまり瘀血が汚血を作っていくことになる。

たとえば、糖や脂肪や尿酸の増加が、高血糖(糖尿痛)、高脂血症、高尿酸血症へ痛風) を引きおこし、赤血球の過剰が多血症(血栓症)を招く。尿素窒素ヤクレアチニンなどの老廃物の増加は、それ自体、腎機能障害を意味する。

こうした栄養過剰物や老廃物の増加は、単なるここに掲げた病名を起こすにとどまらない。そうした汚血が全身の細胞に四六時中接して、細胞を傷めつけるからである。

たとえば、尿素窒素、クレアチニンが血液中に増加した腎不全の状態になると、食欲不振、吐き気などの消化器症状に始まり、むくみ、高血圧、不整脈、うっ血性心不けいれん、肺水腫などの呼吸・循環器症状、痙攣、意識障害、知覚・運動障害などの脳神経障害のほか、吐血、下血をはじめ、全身が出血傾向を呈することもある(尿毒症)。

これは、血液の汚れが極まったときの症状であるが、それほどの汚れがなくても、汚血=瘀血は、全身60兆個の細胞をうすい毒ガス室に閉じこめたように、少しずつ機能麻痔に陥れ、病気に追いやっていくのである。

こうした瘀血=汚血から逃れるために、体は種々の反応を起こして、汚血を浄化しようとする。以下に述べる症状は、実は体の浄血反応である。

発疹・吹き出物

「皮膚病の三ない」と言われますが「わからない」「治らない」「死なない」という3つ。皮膚病で死ぬことはまずないが、原因がわからないことが多いため、治らないことも多いということである。

西洋医学では、皮膚病は皮膚に限った疾患と見るので、蕁麻疹や湿疹など皮膚の病気に対しては、抗ヒスタミン剤やステロイド剤、消炎剤を処方または塗布して、その発疹を止めようとする。

しかし、東洋医学では、発疹はすべからく瘀血=汚血の原因を体表を通して外に出して血をきれいにしようとする反応であるので、その治療に当たっては、逆に、体外への発散を促して血液中の老廃物を捨てて治そうとする。

風邪薬で有名な葛根湯も、体を温めて、発汗させ、老廃物を捨てる作用があるので、肩や首がこり、汗があまり出ない人の皮膚病によく効くことがある。

皮膚病は、大食の人で、あまり運動しない人に起こる傾向が強いが、それは大食の人の血液は汚れやすいという証拠である。

炎症

肺炎、気管支炎、胆のう炎、膀胱炎など、「○○炎」とつく病気(炎症) が起こると、西洋医学では、病原菌(細菌やウィルス) が悪いということで、抗生物質をもちいて、殺菌することに躍起になる。

しかし、よく考えてみると、細菌はドブ川やゴミためなど汚いところにしか存在せず、小川のせせらぎや南洋のコバルトブルーの海の中にはほとんどいない。細菌は、この地球上の不要なもの、死んだもの、余ったものを分解して、土に戻す働きをするためこの世に存在するのである。よって、体内に病原菌が侵入してきて、詣炎症を起こすということは、血液が汚れているということにほかならない。
血液の汚れを燃やしているので発熱するのである。また、血を汚す最大の原因が過食なので、炎症のある間は、食欲をストップさせる。これが食欲不振である。

動脈硬化・胆石・尿路結石など

汚血の浄化反応である発疹や炎症を薬物で抑えたり、また、加齢で、発疹を出す力や発熱する力が低下してくると、汚れた血が全身の細胞に巡っていかないように、血管の内側にコレステロール、中性脂肪などの余剰物とともに、尿酸やピルビン酸をはじめとする種々の老廃物を沈着させて、血流だけはサラサラにしようとする。これが動脈硬化である。通り道が細くなるので、心臓は力を入れて、血液を押し出そうとする。これが、高血圧である。

高血圧に対して西洋医学は、心臓の力を弱めるβ7ブロッカーや血管拡張剤を用いて一時しのぎをしようとするが、同じ食生活や生活習慣をつづけると、さらに血液が汚れ、ドロドロになる。そのため、血液の流れをさらにサラサラにするべく、血液の汚れが1ヶ所にかたまったのが、血栓である。血栓ができるのにも、理由が存在する。

同様に、胆汁や尿の成分が濃すぎたり、汚れて流れが悪くなると、その流れをサラサラに保つために、胆石や尿路結石ができてくると考えてよい。胆汁も尿も、もともとの原料は血液であるので、結石も「血の汚れ」が遠因と考えてよい。

出血やガン

血栓や結石、動脈硬化などの真因が、血液の汚れ(汚血=瘀血) と気づかずに、血栓溶解剤や血管拡張剤、手術などの対処療法をすると、体の自然治癒力は、血の汚れが全身の細胞に及ばないように、出血したり、血液の汚れの固まり(浄化装置)を作ろうとする。

鼻血、痔出血、胃潰瘍の吐血、脳出血、婦人性器からの不正出血などの出血は、すべて汚血の浄化反応と考えてよい。

昔から瀉血療法(治療の目的で、静脈から一定量の血液を抜く療法)が行われてきたのは一理も二理もあるわけだ。女性は思春期より約35年間の月経による出血(自然の溶血)がある。28日周期として年間13回、1回の生理が約6 日間とすると、6日×13回×35年=2730日となる。これは約7.5年間に相当する。

男の平均寿命78歳、女の平均寿命85歳の7歳の差は、一生の生理の日数ということもできるのだ。つまり、女性は生理によって血液を浄化しており、そのぶん寿命も長いと考えることもできる。

ガン細胞も、血液の汚れを浄化するために存在しているという説を唱えている学者しゆもいる。確かにガン腫瘍からは(ガン毒素) なる毒が出されていることを考えると、ガン腫は血液の汚れの浄化装置であると考えてもおかしくない。それに、ガンの場合、血痕(肺ガン)、吐血(胃ガン)、下血(大腸ガン)、不正出血(子宮ガン)、血尿(腎臓・勝胱ガン) のごとく、必ず出血をともなう。

血液の流れを妨げる最大の要因

我々の血液には、食べ物や水からタンパク質、脂肪、糖分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が胃腸を通して供給され、肺からは酸素が吸入される。また、骨髄からは赤血球、白血球、血小板などの有形成分が、内分泌臓器からは種々のホルモンが作られて、血液の成分になる。

血液は、こうした栄養成分、水、酸素、白血球、免疫物質、ホルモンを抱きかかえて、四六時中全身を巡回し、60兆個の細胞に栄養を送り届けている。

そして、各細胞が生活(代謝)した結果の老廃物(尿素窒素、クレアチニン、尿酸など) や、古くなった細胞が崩れて溶出してきた酵素(GOT、GPT、アミラーゼせいなど) を受けとり、腎臓から排出している。よって、血液は、全身の臓器・細胞の生殺与奪の権利をすべて握っているということになる。

だから、血液の流れが悪くなる(瘀血= 血の滞り) と、全身の細胞に栄養不足、酸素不足が起きて、細胞の代謝の乱れ=病気が起こってくるのである。

瘀血の原因は

  • 冷えや水の滞り
  • 気の滞り
    ストレスで血液中のコレステロール、中性脂肪、赤血球、尿尿酸、フィブリノーゲンが増加し、血がドロドロになる(療血) ことは、この一例である。
  • 運動不足
    マイカーの普及、交通の発達、洗濯機や電気掃除機の普及などにより、我々文明人はあまり肉体労働(運動) をしなくなった。その結果、当然、筋肉による体熱産出量2も減り、体を冷やし、老廃物の燃焼が悪くなり、血行も悪くなる。
  • 食べ過ぎ
    腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」といわれるが、食べすぎると当然、血液の中にはコレステロール、中性脂肪、血糖などの栄養物質が過剰になり、高脂血症→ 動脈硬化→心筋梗塞・脳梗塞、高血糖が起きてくる。血管の中はドロドロとして、血液の流れが悪くなり、血の滞りが起きる。また、乳酸、ピルビン酸、尿酸などの老廃物も増加させて、血の滞りに拍車をかける。

食べ物の問題としては「食い違い」もある。まか人間の社会には「栄養学」なる不思議な学問がある。人間の細胞はタンパク質でできているので動物性タンパクをしっかり食べねばならない、という機械論である。しかし、陸上動物中最大の6000kgもある象も、肉や牛乳を掟供してくれる牛も、おもに草しか食べない。彼らは草食用の平べったい歯しかもっていないからである。

逆にライオンやトラは、草は食べない。肉食用の尖った歯しかもちあわせていないからだ。ことほど左様に動物の食性は歯の形で規定されている。

人間の歯は32本のうち20本(20/32 =62.5%) が穀物用の臼歯、8本( 8/32 =25%) が、野菜や果物をガブリと食べる門歯、4本(4/32 =112.5% )が魚と肉を食べる犬歯で、動物食用の歯は1割ちょっとでしかないということになる。それにもかかわらず、北方に移動して行き、農耕や果物の採取がままならず、しかたなく狩猟をして肉食をはじめたヨーロッパ人の作りあげた食習慣にもとづく栄養学を、農耕民族の日本人に押しっけたところに、ここ訓年間で、日本人の死因が急速に欧米化してきた原因がある。

日本人に多かった脳出血は激減し、欧米人に多い脳血栓や脳梗塞が著しく増え、ガンも子宮頚ガンや胃ガンという日本型のガンが減って、肺、大腸、乳・卵巣・子宮体、す前立腺、膵臓などの欧米型ガンが増加するなど、そのことを如実に示している。血栓が多くなったことは、日本人の血液の流れが滞っている何よりの証拠である。

現代人は、血液の大事なサインを見逃していることが多い

人体60兆個の細胞は、血液が運んでくる水、栄養素、酸素、白血球、免疫物質などにより、養われている。よって、血液の流れが悪いところには病気が起きやすいし、病気の部分は、血液の流れをよくしてあげると、治癒が早まる。

血流が悪いということは何か原因があるということになる。

漢方では、「血の滞り」のことを「瘀血」というが、「瘀」とは「滞り」という意味である。「瘀血」を西洋医学的に解釈すると体の表面の静脈系の血行不順ということになる。

瘀血の症状は、次のようなものがある。

他覚症状

体表の血行が悪くなると、体表の血管が膨れてくる。よって赤ら顔、手掌紅斑(手のひらが赤い)、下肢の静脈瘤、胸部のくも状血管腫などの症状が表われやすくなる。

血の流れが滞り、毛細血管に血がうっ滞して、血管が膨れているのだから、少々の打撲でもすぐ出血しやすくなる。よって、アザ、鼻血、歯茎からの出血、痔出血(痔静脈のはれからの出血) が起こりやすい。

子宮筋腫も、大もとの原因は、漢方では瘀血と考える。よって、生理前に子宮内膜に血がうっ血してくると、子宮筋腫がさらに大きくなることが多いのである。
手掌紅斑やくも状血管腫が存在すると、西洋医学では慢性肝機能障害(慢性肝炎や肝硬変)と診断することが多いが、漢方では、慢性肝炎や肝硬変も、瘀血から生ずる病態のひとつと考える。

肝硬変のときは、食道静脈癌を合併し出血(吐血)することがある。食道静脈痛からの出血に限らず、肝臓で作られる血液凝固因子(タンパク質)の生成不足のために、全身のあらゆるところから出血しやすくなる。この事実を考えても、肝臓病は、瘀血の一病態と考えることができるのである。

さて、瘀血のあるときは、血管からの出血を伴いやすいが、逆に、血栓など血のかたまりを作ることもある。下肢にできる血栓性静脈炎を考えればすぐわかる。「瘀血」とは「血の滞り」をいうのであるから、血栓を作りやすくなるのも当然であろう。よって、日本人の主要な死因である心筋梗塞(冠動脈血栓症) や脳梗塞(脳血栓)も、瘀血の一病態と考えることができる。

西洋医学では、「出血」に対しては、止血剤= 血液凝固剤を、「血栓」に対しては、血栓溶解剤を使い、治療法は反対のものになるが、漢方では出血と血栓などの反対の病態に対しても、同じ駆瘀血剤を使う。

瘀血をよくする、つまり、血液をサラサラにする桂枝茯苓丸桃核承気湯当帰芍薬散、四物湯などの駆瘀血剤を使うのである。出血も血栓も、大もとの原因は同じ、すなわち、「血の滞り」と考えるからだ。

自覚症状

血液の循環が悪くなると、体の各臓器、細胞に、栄養、水、酸素、白血球、免疫物質、ホルモンなどが十分に供給されないのであるから、ありとあらゆる症状が出現してくる。肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、動悸、息切れ、神経痛、生理不順、生理痛、不眠、不安など諸々の不定愁訴である。
こうした不定愁訴は、「血の滞り」があり、ほうっておくと大病になるので、そうはさせまいと体が必死で叫んでいる姿なのかもしれない。

Copyright © 2018 毒抜きで健康

Theme by Anders NorenUp ↑