リウマチを患っている肩に「お茶が好きでしょう。果物もよく食べられるでしょう」と尋ねて、「いいえ」と答えた人は1人もいない。必ず「大好きです。どうしてわかるのですか」との答えが返ってくる。

西洋医学では、リウマチは免疫の異常の疾患に分類され、その成因について、とても難しい研究がなされている。

しかし、リウマチの漢方薬の代表といえば桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)であるが、これは、体を温める作用のある桂枝(ニッキ)、大棗(なつめ)、甘草、附子と利尿作用のある蒼朮により構成されている。
リウマチは「冷え」と「水の滞り」からくる病気だととらえられてきたということでもある。

リウマチの痛みが梅雨時や雨の日、寒い日やクーラーで冷やされるときに悪化することを考えれば、よく理解できる。

世の中に、「頭痛もち」で何年も何十年も、痛み止めを連用し、これは持病だとあきらめている人も多い。「痛み」は基本的に冷えと水の滞りからくるのに、鎮痛剤の多くは解熱作用も有している。
よって、鎮痛(解熱)剤を服用することによって、剃那的な痛みは止まるが、体を冷やすので、次の痛みの原因になる、ということが往々にしてあるのである。

こういう慢性の偏頭痛もちの人は、ひどくなると嘔吐するものだが、これは胃液という水分を排泄して、水の滞りをなくそうとする反応にほかならない。こういう偏頭痛もちの人に、五苓散(ごれいさん)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を処方すると効能を発揮します。

五苓散(ごれいさん)は、ふつうは、むくみ、乏尿、下痢などに使われる薬だが偏頭痛、嘔吐、めまい、耳鳴り、不安、不眠、フワーツとする感じ、立ちくらみにもよく効く。

つまり、こうした不定愁訴が、水の滞りよりきていることがよくわかる。この点からも、「水の滞り」が「気の滞り」を引きおこすことがよくわかる。よほどの冷え性で、うなじ(首の後ろ) のこりや痛み、偏頭痛や嘔吐をともなう症状に、呉茱萸湯を処方して、著しい効果が出ることがよくある。

ふつうは、風邪薬として有名な葛根湯(かっこんとう)も、日ごろ汗が出にくく、首の後ろのほうがまおうこる頭痛によく効くことがある。葛根湯も、葛根( クズの根)、麻黄、生姜、なつめ、桂枝など、体を温めて、発汗を促し、体内の余分な水分を排泄して、頭痛・肩こりに効き目がある。